約 3,643,143 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3106.html
はじめに ぱちゅりー大好きです。 設定は現代。 ぱちゅりー以外のゆっくりに対する扱いが酷いです。 ネタが満載です。 前半はぱちゅりーといちゃいちゃ、後半はまりさ種とかをSATSUGAI。 ゆっくりぱちゅりーが可愛くて仕方が無い。 とにかく大人しい。アパートに暮らしている俺にとって、 「ゆっくりしていってね!!」 と大声で叫びながらボヨンボヨン跳ね回るどこぞのゆっくりなんぞ迷惑なのだ。 その点ぱちゅりーは静かに移動する。跳ね回るというよりは、ずりずりと這って移動する方が多い。 そして可愛い帽子。 三日月の飾りが特徴的な帽子はほんのり紫がかっていて、触ってみると羽毛布団のような心地よさだ。 どこぞのゆっくりがかぶっている三角帽子なんぞ上からじっくり圧縮してやりたくなる。 さらに可愛い瞳。 常に眠たそうな、半目のようなその瞳。 そんな上目遣いで俺を見ないでくれよハニー。思わずきゅっきゅと抱きしめたくなるじゃないか。 ふてぶてしい目でこっちを蔑むように見てくるどこぞのゆっくりなんぞ、目に指を突きつけ、強く押したくなる。 さらにさらに、可愛くて長い髪の毛。 紫色の髪の毛は若干色艶がほかのゆっくりに比べて劣るが、撫で心地は最高だ。 程よく指に絡み付いてくる。色的に控えめなのも素晴らしい。 パツキンを見せびらかしながらヘラヘラ笑ってるどこぞのゆっくりなんぞバリカンで1ミリに刈り尽くしてやりたくなる。 そしてその可愛い鳴き声。 「むきゅーん」 むきゅーんって。むっきゅーんて。ちょっと舌足らずに鳴くところなんて最高だね!! どこぞのゆっくりなんぞ鳴き声が「ゆっ、ゆっ」だからね。 「ゆ」って。「ゆーっ」って。そんなに「ゆ」って言いたいなら銭湯の前ででも叫び続けてればいいのに。 病弱なのもポイントが高い! ちょっとした気温の変化などでも病気になりやすいから、注意深く接してやる必要がある。 風邪をひいて、ケホケホと可愛い咳を出しながら、ほんのりと赤く染まった顔に氷嚢を当ててやる時なんて 「まったく、俺がいないとどうしようもないんだからぁ」と言ってしまうくらいだ。 それに対してぱちゅりーが 「むきゅ……おにーさんごめんなさい」 なんて言おうものならその日はボー○でストライクフリーダ○とインフィニットジャスティ○を倒せそうな気分になる。 もう棺おけだなんて言わせない。嫁補正もかからない。 お利口さんな所なんて素晴らしいじゃないか。 人間社会のルール、その基本的なことは覚えさせた。ちょっと苦労したけど。 だから食べ物を食べるのも、ゆっくりできる家を持つのにもお金がいる、そのためには一生懸命働く必要がある、 ということをこのぱちゅりーは、このぱちゅりぃは理解している。 お野菜が勝手に生えてくるとか抜かすどこぞの馬鹿ゆっくりなんぞ片っ端から埋めたくなる。 ちょっとおつむが弱いのも恋愛ゲームのヒロインの基本で素晴らしい萌え要素だ。 お利口さんで物覚えは良いくせに、ちょっと頭のネジが緩んでるキャラ、いるよね? ぱちゅりーもそんなポイントをしっかりと抑えているんだ。 この前与えた絵本の内容が 「カバのバケモノのような生物が、目つきの悪い女の子や釣りが好きなおにいさん達と適当に日常を過ごす」 というものなのに、ぱちゅりーは 「むきゅ!てつがくのごほんなのね!」 なんて軽く勘違いしてくれた。むきゅむきゅ言いながらページをめくるその姿がなんと可愛らしいことよ。 本を与えればビリビリとページを破って巣作りに使う馬鹿ゆっくりなんぞ週間少年サン○ーで挟みこみたくなる。 軽い妹的な魅力というか萌えポイントが俺の心をくすぐるんだな。 「ツンデレ」とか「とかいは」とか抜かしてるゆっくりなんぞ下水道に満遍なく流し込みたくなる。 とにかく俺はぱちゅりーが好きだ。ぱちゅりーがいれば他は何もいらない。 ……いや、お金は必要だ。生きるために必要なもの以外で、ぱちゅりーを除いて必要なものと言えば 1/100サイズのマスターグレードくらいか。最近は滅法高くてなかなか手が出せないけどな! というわけで今日も大好きなぱちゅりーとお出かけだ。 道中、 「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!とおりたいならつうこうりょうをはらってね!」 「「「ちゅうきょうりょうをはらっちぇね!」」」 「そしたらさっさとしんでね!あ、ぱちぇはもらっていくからね!!」 などとほざいてきた馬鹿ゆっくりの家族がいたので、親まりさの三つ編みを掴んで振り回し、子ゆっくり共に叩きつけてあげた。 「ゆぅ?…ゆびゅぇ!」 「やめちぇ……ゆびゅる!」 「おねえちゃ…ゆぎぇええ!」 「そういえば阪神にいたバースって今なにしてるのかn……ゆぎゅうう!!」 などと叫びながら命を散らしてゆく子ゆっくり、赤ゆっくり。 目を見開きながらその光景を見ていたが、我に返ると同時に激昂した親れいむが 「よ゙ぐも゙あ゙がぢゃ゙ん゙を゙お゙お゙お゙!!!!!ぢね゙え゙え゙え゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙!!!」 とか叫びながら突進してきたので、掴んでいた親まりさを渾身の力を込めて投げつけてあげた。 叩きつけたら自分が餡子まみれになりそうだからね。 「「ゆ゙ゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!!!」」 ゆっくりできない速さで衝突した両者は、餡子や涙やヨダレなどをあらゆる部位からアウトプットしながら果てた。 馬鹿ゆっくりなんぞ、割れた飛行機の窓ガラスをク○マティの顔で埋める位でしか役に立たないと思ってるからね。 クロ○ティ今何してるんだろうなぁ。 うん、いい運動になった! 俺が飼っているぱちゅりーには 「悪いゆっくりはね、自分達だけがゆっくりすることができると思い込んでるから、あんなことを言うんだよ」 と言い聞かせ、人間の家や畑に侵入した馬鹿ゆっくり共の末路を社会科見学を兼ねて、実際に見せながら育てたのだ。 そのため、今始末した馬鹿ゆっくりの家族も、同族への同情なんてこれっぽっちもないと言い切ってくれた。 素晴らしい。それでこそ俺のぱちゅりーだ。 今日はバッティングセンターに行った。 先ほど馬鹿ゆっくり共を始末した際、なぜか、不思議と、突然野球がやりたくなったのである。 ペットゆっくりを伴っての入店がOKなので、そのままぱちゅりーを連れて中に入る。 みんな思い思いにゆっくりを連れて、バッティングにいそしんでいる。 「むきゅきゅ、みんな…ぼうをにぎりしめて、つよくあててるわ!」 などと意味深な発言をするぱちゅりーに3/4くらい満足しつつ、早速自分も110km/hのボックスに入る。 「よしぱちゅりー、見てれ!お兄さんがすごいのを打ち上げてやる!」 「むきゅ!よくわからないけどおうえんしてるわ!」 …ちなみにぱちゅりーは危ないのでロビーに置いてきている。飼いゆっくりのバッジをつけているので大丈夫だろう。 ……………… ………… …… 「今日はこれくらいにしといてやらぁ!!」 「むきゅ!おにいさんすごいわ!」 110km/h・120km/h・90km/hのボックスでバットを振り回し、 結果としてヒット性の当たりを「1本」という、とても多くの数を打つことができた。 あとはボテボテのゴロだったりフライだったりするわけだが、ぱちゅりーは球を打つことがすごいと思っているようだ。 これはこれで、このまま認識させておこう。 その後ゆっくりペットショップでぱちゅりー用の帽子飾りや絵本を買い、 弁当屋さんで晩飯を買って帰る。 …………………… ……………… 「ゆ!あのにんげんだよ!あのにんげんがまりさたちをころしたんだよ!」 「ゆっくりできないにんげんはいきてるかちなんかないね!!」 「まりさがいちびょうでころしてやるから、ありがたくおもうんだぜ!!」 「ゆっ!まりさにかかればばかでむのうでうんうんをだすていどしかできないにんげんはざこだね!!」 帰り道の途中、わめき散らしながらこちらに突進してくるゆっくり3匹と出くわした。 まりさ種が2匹、れいむ種が1匹。 ……向こうにもう1匹いる。頭からツタが生えている妊娠ゆっくりのようだ。れいむ種だとわかる。 あの妊娠れいむが昼間に俺を見たのだろう。仲間に何か伝えている。 昼に潰した馬鹿ゆっくり共が属する群れの仲間か何かだろう。 現代社会で群れを形成するとは珍しい。 (面倒だが……)仕方がない…仕方がないんだ!撃たなければ!! 弁当をぱちゅりーに預けて、迎撃開始だ。 まず向かってきたまりさをカウンターで蹴り飛ばし、1匹目の真後ろにいたれいむに衝突させる。 その2匹を踏みつけつつ、大ジャンプして俺に渾身の体当たりを食らわそうとしているまりさを両手で叩き落す。 悶絶している1匹目のまりさの帽子を素早く奪い取り、思いっきり引き裂く。 「ま゙り゙ざの゙ぼゔじがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 悶絶しつつも帽子への執着は忘れていないまりさ。さすがゆっくりだ。 しかし顔面を思い切り蹴飛ばされた痛みと、れいむに激突した後頭部の痛みに挟まれてピクピク痙攣するばかり。 「邪魔するからよぉぅっ!!」 「ぶべえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙ぇ゙ぇ゙…………」 助走をつけて渾身のシュートをお見舞いしてみる。 断末魔の叫び声を散らしながら、はるか遠くまですっ飛んでゆくまりさ。 あの分ではサンクチュ○リにまで飛んでいったかもな。 民家が密集しているので蹴り飛ばす方向だけは気をつけた。 ふぅと息をつき、視線を横に移動させると…叩き落された3匹目のまりさが一目散に逃げようとしている。 「ゆっ!ゆっ!さっさとにげるぜ!!」 「どぼじでれ゙い゙ぶを゙お゙い゙でに゙げる゙の゙お゙お゙お゙お゙お゙!?」 「まりさはあぶないとおもったらにげるんだぜ!」 見捨てられた2匹目のれいむ(1匹目の魔理沙に激突した個体)を振り返ろうともせず、叩き落されたダメージで フラフラになりながらも逃げるまりさ。……逃がすものか。 走って追いかけて数秒。あっさりとまりさを捕まえた。 このまりさも帽子を奪い取る。 「ま゙でぃ゙ざの゙ぼゔじ!!がえ゙ぜ゙え゙え゙え゙!!!!」 俺が帽子を持った右手を高く上げているため、ぴょんぴょんと飛び跳ねて帽子に食いつこうと無駄な努力をするまりさ。 手を高く上げ続け、そろそろ疲れたなぁと思ってきてもまりさはぴょんぴょんと飛び跳ねて帽子に食いつこうとしている。 しかしまりさも疲れているため、さっきまでは腰ほどまで跳ねていた高さが今は膝までくらいになっている。 そろそろ返してあげよう。 「そおいっ!!!!」 「へぶしっ!!!!!!!!」 まりさが飛び上がったタイミングで、右手を帽子を持ったまま思い切り振り下ろし、脳天にカウンターを食らわせつつ、 まりさごと地面に叩き潰した。ゆっくりを叩き潰すと餡子が飛び散って酷いことになるのだが、帽子が上手く餡子をさえぎり、 返り血ならぬ返り餡子が服に付着するのを防いでくれた。……おお、帽子が役に立った。 「ばでぃ゙ざあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」 変わり果てたまりさの姿に絶叫するれいむ。さあ、次はキミだよ。 ぶちぶちぶちぶちと髪の毛を引きちぎり、リボンをはるか遠くに投げ飛ばし、れいむの頭を掴んで底部を壁に強くこすり付ける。 「い゙だい゙い゙い゙い゙ぃ゙!!や゙べでぇ゙え゙え゙え゙え゙え゙!!」 「哀願するくらいなら初めから人間に近づかないのが身のためなんだ、れいむ君」 ガシガシガシガシガシ。壁にこすり付けられたれいむの底部はどんどん擦り切れてゆく。 「ぢね゙え゙え゙え゙え゙え゙!!ゆ゙ぎゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 「死ぬのは君だよ、れいむ君。さあ、壁と思う存分すっきりしまくりたまえ!」 そして耐え切れなくなったれいむの底部は、大根おろしよろしく完全になくなってしまう。 壁を餡子まみれにすると近所の住人から怒られそうなので、この辺で地面に落とし、最後は踏みつけて終了。 残った最後の一匹、妊娠れいむ。 今までの惨状を目の当たりにし、身重の状態で逃げることも出来ず、ただひたすらに涙を流し、震えている。 「れいむ君、人間はとてもゆっくりできないんだ。敵対すると……ね」 「ああああ……あああ……」 「どうするかね?君もああなりたいかね?ん?」 「い゙、い゙や゙でずゔゔぅ゙ぅ゙ぅ゙!!!」 「そうだろうそうだろう。というわけで、君は逃がしてあげよう」 「ほ、ほんとう!?みのがしてくれるの!?」 「うむ。お兄さんは逃がしてあげようと言っているのだよ。それともたまらなく虐殺されたいかね?」 「に゙、に゙げま゙ずゔゔぅ゙」 一目散に逃げようとするれいむの頭を掴み、 「待ちたまえ。まだ話は終わってないのだよ」 ……ぶちぶちっ。 れいむの頭に生えていたツタから実っていた4匹の赤ちゃんのうち、2匹を引き抜く。 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!?れ゙い゙ぶの゙あ゙がぢゃ゙ん゙があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 「私も若い頃は色々と悪いことをして、しっかりと罰を受けてきたんだ。君も学びたまえ」 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!あ゙がぢゃ゙ん゙ん゙ん゙ん゙!!」 「それは勉強代だ。さあ、もう二度と人間に近づくんじゃないよ」 恐らく引き抜いた赤ちゃん2匹は先ほど潰したまりさのうち、どちらかとの愛の結晶だろう。 しかし現実は厳しい。 俺も学生時代、身分不相応に強い奴に喧嘩を売ってしまい、フルボッコにされた挙句汚物まみれにされるという屈辱を 味わったことがあるのだ。故に、身をもって覚えさせることを信条にしている。 赤ちゃんを全部取ってしまうと、ぢねぇぇとか言いながら向かってくると思ったので2匹を残した。 そうすれば心の中で俺への恨み節を連ねても、生まれてくる子供のために逃げるという選択肢を選ぶだろう。 ん?ぱちゅりー?ぱちゅりーは特別だ。頭のいい子を殴る必要は無いだろう? 泣き続けながら重い足取りで逃げてゆくれいむを見送り、わたしはぱちゅりーの元へもどる。 まだ弁当は温かかった。 「おまたせ、ぱちゅりー!」 「むきゅ……おにーさん、ちょっとやりすぎよ…」 「うん、年甲斐もなくハッスルしてしまった」 だって昼、全然打てなかったんだもん。 ぱちゅりーは今までの育て方でこういうシーンへの耐性がついているようだ。 野良のぱちゅりーだったら生クリームを噴いて気絶しているだろう。 「むきゅむきゅ、はやくかえっておにいさんとごはんがたべたいわ!」 「よし!急いで帰るか!」 俺はぱちゅりーを抱きかかえ、弁当の入った袋の、持ち手の部分を腕に通すと走り出した。 早く家に帰って、可愛い可愛いぱちゅりーとのディナーターイムだ! ん?れいむから引っこ抜いた赤ちゃんゆっくり? デザートに美味しく頂いたよ。ぱちゅりーと一緒に。 ぱちゅりーが何食わぬ顔で赤ちゃんゆっくりを食べるのに驚いたくらいだ。 さっきは「むきゅ、やりすぎよ…」と言ってたのに……ぱちゅりー、恐ろしい子! こういうミステリアスなところも、ぱちゅりーの可愛らしさの一端を担っているのかもしれないね! ********************************** 終わりです。読んでくださった方々、ありがとうございます。 なんとなく勢いだけで書いてみたくなり、その結果がこれです。 以前書いた「すっきり魔アリスの調査?」で、 「現代社会にゆっくりが群れを形成する」というパターンを持ち込んでおきながら、 作中では「珍しい」なんて書いてますね……おぉ、本末転倒。 次の機会がありましたら、また読んで頂ければ幸いです。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2436.html
※注 意※ 時間軸的にはfuku3229と繋がってますが。特に見なくても平気です。 スレでもらった意見を元に改良します。 精進します。 虐待されない、頭の良いゆっくりが居ます。 鬼井山がなんか万能です。 それでよろしければしたへどうぞ。 朝~ 「「「ゆっくりしていってね、あさだよ、おにいさん」」」 飼いゆっくりに朝起こすように伝えた結果がこれだよ・・ 「うっせ、声量さげろ饅頭。寝起きでストレスがマッハなんだよこの野郎・・・・」 「ゆっ。いごちゅういするよ。ごめんね。」 無駄に利口な奴だけきよって。制裁できないじゃないか・・・・。 腹減ったことだし、飯作りますか。 「オラ、居間行くぞ。飯だ飯」 「「「ゆっくりりかいしたよ」」」 朝~鬼井山宅 居間 「「「「「おはよう!ゆっくりしていってね!」」」」」 「NiceDay.だがうっせぇぞ饅頭 献立はどうする?」 「むきゅ。ぱちぇはとーすととこーちゃがいいわ!」 「わたしもとーすとがいいわ、なんならてつだいましょーか?」 「じゃおぉおおおおおん!」 「うー!うー!」 「うー・・・・ あまいの」 「れーむはおいしければなんでもいいよ!」 「まりさもそれでいいよ!」 「ようするになんでもいいんだねわかるよー」 「ちーn「黙れ饅頭」みょん・・・・」 「まぁ、おにいさんにまかせるわ。のうさぎょうのつづきをしたいのよ」 うわぁ・・・頭のいいゆっくりを労働力として雇い始めた結果がこれだよ・・・・ 「・・あー、適当にこの前の野良ゆっくりとパン、紅茶。 これでいいか?」 「「「「「ゆっくりそれでいいよ!!」」」」」 「はいはい、五月蝿いぞ饅頭共・・・」 さって。パンは焼いて・・・・野良ゆっくりはれみりゃ、ふらん、ゆうかにまかせて・・・ 紅茶どうしよう・・・・俺が入れる・・・・? 「むきゅ。おにーさん。こうちゃのいれかたをかいておいたわよ」 なん・・・だと・・・? 「・・・好意はありがたいけど字になってねーぞ」 「むぎゅっ・・・・」 「・・・・・・アラビア語みてぇ・・・」 「・・・たぶん、あらびあごなのよ・・・。」 まぁ、いいか。 紅茶なんぞなくても気にしなかろう。 朝~ 鬼井山宅 朝食後 「ごちそーさん。 おそまつさま。」 「「「「「ゆっくりごちそうさまー!」」」」」 さーて、楽しく無い農作業とゆっくり捕獲が今日もはじまるお・・・・ 「むきゅっ!ゆうか、れみりゃ、れいむ、まりさははたけしごとよ!ゆっくりがんばってね!」 「ふらんとぱちぇで買出しいってこい 紅茶のレシピと小麦粉やらなんやら。メモに纏めたから。」 「ゆゆっ、ありすたちはおるすばんかしら?」 「ん~・・・狩り手伝わせるわけにもいかんし・・・」 さて、どうしたもんか・・・ まぁ、留守番でいいかな? 「レイパー饅頭とゲス饅頭に気をつけて留守番頼んだ」 「ゆー。だれかー!おにいさんのりょうじゅうとあみもってきてー!」 「うー!」 「ぱちぇ。いくよ」 「そうね。いきましょう」 「ゆゆっ!あみがからまったよ!」 ~~~~~~中略~~~~~~~~ 「行って来ます 暗くなる前にはかえらー。」 「「「ゆっくりいってらっしゃい!」」」 昼~ ゆっくりの森 広場 日差しが強い。帽子もって来るべきだったかな? とりあえず里から受けてる注文のゆっくりは・・・? 「えー・・・れいむ4匹 まりさ2匹 ・・・・?」 一般的だな 数も少ないし娯楽用も取れるかね? 移動も開始しよう。グズグズ独り言いっててもゆっくりはひっかかんない。 ザッ、ザッ、ザッ。 さて、手持ちは、縄、網、折りたたみ透明な箱×12、 動物を狩る事も考えて猟銃もある、活躍しないだろうが さて、木々が多くなって万年落ち葉があるところに出たらそこはゆっくりがいる。だろうなぁ。 「ゆっ!だれかいるよ!」 「ゆゆっ!にんげんさんがいるよ!」 「にんげんはおかしをおいてゆっくりかえれだぜ!」 お、御出ましだ。れいむ種とまりさ種は十分な数だ。 後はありすとれみりゃ、みょんとちぇんだ。 あー・・・肉まんの豚饅頭もほしいなぁ・・・ 「ゆゆっ!おかしおいてかえれっていってるのわからないの?ばかなの?」 「ゆゆっ!たぶんみみがとおいんだぜ!めーりんとどうしゅなんだぜ!」 「ユーックスクスかわいそうなにんげんさんだね!ゲラゲラゲラ」 Oh...俺のストレスがマッハでマックスなんだが。 「「「ゲラゲラゲラゲラゲラ!」」」 「黙れ糞畜生饅頭 黙ってれば付けあがりやがって。見るも無残な喋る饅頭にしてやろうか!?あ゙ぁ゙!?」 「「「ゅっ・・・・」」」 よーし、やっぱどのゆっくりも怒鳴られると萎縮するのな。おもしれぇなぁ。饅頭の癖に 「うるさいんだぜ!さっさとでてけだぜ!」 「そうだz「シャルァアアアアアップ!!!!!」ゅぅううう!!」 硬直してる間にどんどんしまっちゃうよー。 箱の中からだせー!とかきこえんのはきのせーだ。 とりあえず脅しておくか。うぜぇしうっせぇ。 「ゆっくりだせよこのくそじじい!」 「DastToDast って言葉しってるか?」 「しらないんだぜ!だせっつってるだろ!それぐらいもわかんないのかこのくそじじい!」 「ちりはちりに。 糞饅頭なんだから饅頭らしく黙れこのサノバビッチ!」 ゲスの娘(?)なんだからあってる・・かねぇ? とりあえずしずかになったんでさっさと移動移動。 ザッザッザッ 「ふれてぬれてまほうをかけてー♪『いいからはやく か・け・て?』」 あー、ありすかちぇんでてきてくんねぇかなぁー・・・ 「んほぉおおおおおお!!!」 ビクッ! 近くで発情してるレイパーがいるなぁ・・うるせぇなぁ・・・ 「やべでぇええええええ!!だずげでざぐやぁああああ!!」 「ばがだだいどぉおおおおおお!!(わからないよー!)」 「んぼぉおおおおおおおおおおおぉおおぉぉおお!!」 さて、ここいらで割り込むか。 「Hey、Hey. いい日だな!糞饅頭共!ぶち殺してくれようか!」 ゆっくりゃとちぇん回収完了。 ちぇんは一匹だからこれでOK,ゆっくりゃは俺のサンドバック。 「ぼうやべでぇええええ!!」 「ばがりだぐ、だいよぉおおおお!(わかりたくないよー!)」 レイパー3匹だけど・・・つかみたくねぇなぁ・・・ 「おい糞畜生2匹」 「ゔぅうううう!!やべでぇええええ!!ざぐやぁああああ!!」 「わがらだいよぉおおおお!!」 うっせぇ・・・ 「静かに、俺の問いに答えろ糞饅頭。答えないならレイパーの群れに返してやるよ」 「んほっ!」 うぜぇ。 「「はぃいい!!ごだえばずぅうう!!」」 「お前等、静かにできるか?」 「「できばずぅうう!!!」」 「じゃぁ俺が許可するまで黙れ。いいな?」 「ばぃいいいい!!」 残りはレイパー共だ。 えーと。ゆっくりは生きていればいいって条件だったな。どういう状態でも。 手持ちの薄力粉をゆっくりどもにぶちまける 「ゆゆっ!さらさらしててんほぉおおおおお!!」 「さらさらんほぉおおおお!」 「・・やっべくっついた!」 「プーックスクス」 マジコント・・・・ よし。どろどろしてないみたいだから仕舞いますか。 「だじでぇえええええ!!!」 「だが断る。」 ~~~中略~~~ 夕方~ 鬼井山の家 「おい良い子にしてたか? 饅頭共ー!」 「「「「「ゆっくりおかえりなさい!!」」」」」 うん。出かける前とかわってない。あらされて無い。オッケーイ。 「ふらーん!ぱちぇー?いるかー?」 「うー・・・つかれたー・・・」 「ゆ?いるわよ?」 「このゆっくりしまっといて」 ゆっくりの袋詰めを渡して。このゆっくりゃを拷問部屋にもってって。 飯はあまった饅頭共でいいかね? 「ちぇーん。れみりゃー」 「なにかようなんだねわかるよー」 「うー!うー!」 「鍋に水入れて沸かしておいて。」 「わかるよー!」 「うー!うー!!!」 「ありーす、ゆうかー!」 「よんだかしら?」 「なに?ようじ?」 「この饅頭洗って鍋んなか入れといて」 「とかいはてきにりかいしたわ!」 「まぁ、いいでしょう」 よし。フリー時間きた。これで虐(か)つる 夕方~ 鬼井山の家 虐待部屋 「おい豚 起きろ」 「うぅー? どこだどぉー?」 お、おきたおきた 「此処は俺の家、の虐待部屋だ。喜べ」 「うぅー!そんなことよりぶっでぃ~んもっでぎでぇ~♪」 うっぜぇ・・・・ 「おい豚、此処にお前の望むものは一つも無いぞ、喜べ」 「うぅうう!?ぶっでぃ~ん!ぶっでぃ~んぼっでぎでぇえええ!?ざぐやぁぁぁぁああああ!!」 ストレスが、すとれすががががががががが・・・ 「黙れよ糞畜生!テメーは半永久的にサンドバック兼非常食なんだよ!判ったらしゃべんじゃねぇ!」 ここで随分前に咲夜さんにもらったナイフをちらつかせる 「うぅ!?ざぐやどないぶ!?」 わかんのかよ?! あ、ちなみに本物な、紅魔館に甘いもの大量に届けたらお嬢様のリボン付きでもらえた。 あそこは家のお得意さんだし。西行寺に持ってくとき並にもってっても平気だからうへへへだよ。 「まぁ、このナイフでお前を達磨にするんだが。気分はどうだ?」 「やべでぇええええええ!!!ないぶいやぁああああ!!」 うっせぇなぁ・・・・ さっさとやりますか。 れみりゃの頭にフックを突き刺してぶら下げて。胴を縛ってそれを支えにフックに吊るして・・・ ~~~~中略 ・・・すいません。実力不足です・・・OTZ~~~~ 「やべでぇええええ!!おろじでぇええええ!」 無視、さっさと足を捥ぐ 無論手で。 ぶちぶちぶち・・みちみちみち・・・ぶちぃっ! Oh....油が・・・油が・・・・ 「いぎゃぁああああああああああああ!!!ざぐやぁあああああああああああああ!!」 もういっかい!もういっかい! ぶちっ!みちみちみちみちみち・・・・ぶち・・・ぶち・・・・ぶちぃっ! 「でびぢゃのぶでてぃーなおあじがぁああああああああ!!ぼうやべでぇえええええええええ!!」 「かなーしみーのー、むこーうーへとー♪」 音痴だって?そんなのかんけーね!ってな。 腕・・・はだるいから切っちゃうか。 俺の腕が良く無いから上手く切れるが不安だがな!! みちっ!ぎちぎちぎちぎち・・・ずばっ! 「ぎゃぁあああああああああああああああ!!ざぐぎゃぁああああああああああああ!!」 もうい(ry 今度は刺してみよう ずぶっ!みちみちみち・・・ずばっ! 「うぅううううううううううううううううううううぅうううううううううぅうぅ!!」 Wow 良い声で鳴いてくれる うん。達磨にしたんだ。 達磨といえばなんかそんな拷問があった気がする 「おい豚饅頭」 「ぶだじゃだぃいいい!ざぐや、ざぐゃあああああああああああああ!!」 「シャラップ。傷口に塩、熱した鉄ってどうなるか。しってるか?」 「じらだぁいいいいいいいいいい!!おうぢがえどぅうううううううううう!!」 「シャーラーップ。・・・そうだ。今から行う拷問に耐えたらプリンやるよ」 「ゔ~!ぶっでぃ~ん!ぶっでぃ~んぢょうだぁ~い!」 「拷問に耐えたらね。 やるか?やらんか? ちなみにやらなかったらプリンは目の前で潰す」 「ゔ~・・・・やる!」 さっきまでの痛みでも学習して無いと見た。 へっ。糞饅頭め・・・見てるだけでイラついてくるコワしたくなる・・・・ OK,落ち着け俺。この拷問が終わったら自由だ・・・・ 「拷問のルールを説明する。ギブアップ・助けて・もういや・帰る。このどれかをいったらお前の負けだ。 俺の好きな事をお前にする。 これからお前にこの熱した棘付きの鉄の棒を差し込む。4本耐え切ったらお前の勝ちだ。 お前の好きな事をしてよいとする。」 「ゔ~!ざっざどはぢめるんだぞぉー!」 コロしタい・・・・ 「じゃぁオコトバニアマエテ・・・・」 ずっ・・・・ 「うぎゃぁああああああああああ!!!」 ずずず・・・・ずず・・・ず・・・ 「いっぎぃいいいいいいいいいいいいいい!!」 ずず・・・みちっ・・・・みちみちっ・・・ブシャァッ! 「ぎゃあああああああああああああ!!ざぐやぁあああああああああああ!!」 あぁ・・・・この叫び声を聞くために鬼井山やってるといっても過言ではなうっ・・・ ふぅ。 ずずっずずずずずず!! 「いぎっ・・・・・はひっ・・・」 あ、壊れた?・・・面白くない。 えーっと。肉まんだけどオレンジジュースでいいのかな? 「おらよ。さっさと復活しろ。これで回復しなかったら俺の勝ちだからな?」 「うぅっ・・・・ざぐや・・・・だずげで・・・・」 たすけにこねーよ。野良だもん。っていってやりたいけどそれは勝ってからだな 「2本目行くぞー」 ずずずっ! 「いぎぃぃいいいぃいぃいいいいいいいあいあいああああああああおおおおぉおおおお!?」 お、やっぱ熱した鉄に塩はキツかったか。反省反省。 「まーんーじゅー。まだまだおわんないぞー?が・ん・ば・れ(はぁと)」 ずずずずずずずずん!!! 「うううううううううううううぅううううううううううううぅうううううううう!!!!!!」 おー、おー、耳が・・・鼓膜が・・・・ 耳栓を用意すべきだったか・・・・ ずずずず・・・・ずずずずずずず!!! 「ぼういびゃぁあああああああああああああ!!おうぢがえどぅうううううううううううう!!」 ギブアップか・・・・ 「ギブアップ?降参?俺の勝ちでいいんだな?」 「ぶっでぃんいだないがだぼうがえぢでぇええええええええええええ!!おうぢがえどぅううううううう!!」 あー、まだ叫べるんだな? 「んじゃぁ俺の好きにさせてもらおう。俺の勝ちだしな?」 「あ・・・・・あ゙あぁ・・・・・」 饅頭って青くなるのね・・・キモい・・・・・ まぁ、俺の自由だね。さっさと殺して料理するかぁ! 「いびゃぁああああああああああああああああああああ!!!・・・・う~?うー!!うーうー!!」 チッ。精神崩壊起こしやがった 面白く無い・・・ 「ゆっくり だれでもいい。来い」 「ゆ、ゆっくりきたy・・・なにごでぇえええええええええ?!」 あ、れいむがきた。 れいむは最近来た饅頭だったな? 初心者にこのルナティックな光景はキツいか。 「拷問後だ。この豚を食料にしろ 今日食っちまおう」 ずるずるずるっ!ずるずるるっ! とりあえず鉄の棒ぬいたからこれで運べるだろう。 「おい、運べ」 「はぃいいいいい!ゆっくりしないではこびますぅうううう!!」 だめっぽいな。 「みょーん。みょーん?」 「おちん「反省ってもんを知らんのかこの腐れ饅頭」みょん・・・」 後で「躾け」が必要かね・・? 「れいむを手伝え。俺は片付けてから行く。」 「みょん!みょみょん!」 さて。静かになったね。 はぁ。ゆっくりって。どうしてあんなに。もろくて。おもしろいんだろうね。 あしたもいじめられるかねぇ・・・・? END 後書き~ 途中テンションが変わってますね。すみません。 とりあえず虐待モノは一気に書かないといけないですね。教訓にします。 鬼井山たちのプロフィールを書かせていただきます。 鬼井山 ドS 英語好き 甘党。ゆっくりがいなくなるなら俺も死ぬ。っていうぐらいの甘党 器用貧乏 お菓子作り、日曜大工、しつけ、世渡り術。なんでもござれ。 東方キャラと縁がある。 けーねの寺子屋で教育されて、 白玉楼と紅魔館はお得意さまで。あっきゅんとは同じ趣味。 鬼井山のゆっくり 虐待SSとかで頭がいい故に裏切られて殺されるっていう分類の奴等。 9歳児ぐらい並には頭がいい。 鬼井山に助けられたゆっくり。 作者 鬼井山暦の薄い鬼井山 虐殺のケがあるかもしれない。 え?そんなことどうでもいいって? ですよねー^^ orz 作者 半年ROM(半年ROMれなかったけどこの名前で行く事にします。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5064.html
みなさんはゆっくりがおそれるゆっくりをどこまで知っているだろうか ゆっくりれみりゃ?メジャーですね ゆっくりふらん?それもメジャーですね れてぃ?ゆゆこ?それも比較的有名ですね ですが、ゆっくりがれみりゃ以上におそれるゆっくりがいます。 そいつの名は・・・・ 恐るべきゆっくり 「ゆ~~、ゆ~、ゆ~~~~~~!!!」 「「「ゆ~~、ゆ~、ゆ~~~~~!!!」」」 れいむ親子の音痴な歌がれいむ親子のお家に響き渡る。 ここはドスが治めるゆっくりの群れである。れいむ親子はドスの群れに所属するどこにでもいる ゆっくり家族であった。 夫のまりさは今は狩りにいっており、妻のれいむは子供たちとゆっくりできるお歌 の練習をしている。 「ゆっゆっゆ~~~~~~」 「「「ゆっゆっゆ~~~~~~」」」 雑音がようやくフィナーレを終え、れいむは子供たちを褒め称えた 「ゆ~~ん、さすがれいむとまりさのおちびちゃんだよ!! とてもゆっくりできるおうたさんだったよ!!」 「ゆん!!とうぜんだよ!!れいむはぷろのあーてぃすとなんだよ!!」 「れいみゅおねえちゃん、とてもおうちゃがうまっきゃったよ!! れいむのあきょがれだよ!!」 「さすがまりさのいもうとだよ!!」 家族はにぎやかにとてもゆっくりできたよと誉めたたえあった。 特に長女れいむはゆっくりからしたらとても歌がうまく、皆の歌姫であった。 群れのゆっくりからは将来の歌姫だよ!!と期待を寄せられていた。 「ゆっくりただいまだよ!!」 家族がわいわくと談話していると一家の大黒柱である親まりさが帰ってきた。 口は大きく膨らんでいる。どうやら今日は大漁だったようだ。 「「「ゆわ~い、おとうさんおかえりなさい!!!」」」 子ゆっくり達は父親の姿を見るや否や親まりさへと駆けて行った。 親れいむも夫であるまりさに微笑みで返した。 「おかえりなさいまりさ!!かりはじょうじょう?」 「もちろんだよ!!まりさはもりいちばんのかりうどさんなんだよ!!」 そうまりさが返答すると、口を大きく開け今日の狩りの成果を広げた。 出てきたのは食べられる山菜やキノコなどなどゆっくりから見れば御馳走の山だった。 「「「ゆわ~~い、ごちそうがいっぱいだよ!!」」」 大はしゃぎする子ゆっくり達。三匹とも美味しそうな御馳走に我先と駆けだしたが 親れいむが子供達を止めた。 「だめだよおちびちゃんたち!!ちゃんとわけてからね!!」 そういうと親れいむは均等になるように御馳走の山を分けて行った。子ゆっくり達も納得し、 率先して母の手伝いを始めた。実に微笑ましい光景であった。 そうこうしているうちに配分が終わり、一家はきれいに整列した。 「それじゃあおちびちゃんたち!!きょうもがんばってかりをしてきてくれたおとうさんに ゆっくりおれいをしてからいただきますをしようね!!」 「「「ゆ!!ゆっくりわかったよ!!」」」 子ゆっくり達は親まりさの方を向いた。 「「「おとうさん!!きょうもおいしいごはんをありがとう!! ゆっくりいただきます!!!」」」 「「ゆっくりいただきます。」」 親ゆっくりのいただきますを皮切りに御馳走の時間が始まった。 美味しそうな木の実にキノコ、山菜、どれもゆっくりにとっては御馳走であった。 ただ一つ、長女れいむのごはんに白い木の実があった。 「ゆ?」 長女れいむは今まで見た事もない白くて大きな木の実に気が付き父に聞いた 「おとうさん!!このしろいしろいさんはなぁ~に?」 「ゆ?それはね、おとうさんがにんげんさんからもらったごはんだよ!! むかしにね、それとおなじようなごはんがあったんだけどねもうどくがあったんだよ!! でもね、このしろいしろいさんはおとうさんがどくみをしたからだいじょうぶだよ!!」 長女れいむはそれを聞いて安心し、おそるおそる口に含んだ 「む~しゃ、む~しゃ・・・・・し、しあわせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! ヘブンじょうたいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 長女れいむはあまりのおいしさに飛び跳ねながら叫んでいた。 「おちびちゃん!!おしょくじちゅうにおぎょうぎわるいことしちゃだめでしょ!!」 親れいむは長女をたしなめようとしたが、聞く耳持たずだった。 あまりに革命的なまでにおいしかったのだろう。 「ゆぅ~~、おねえちゃんだけじゅるい!!れいみゅもたべちゃいぃぃぃ!!」 妹れいむが駄々をこね始めた。だが、あの白い木の実はすでに長女が平らげてしまっていた。 親れいむはどうにかしてなだめようとしたが、耳に入る様子もなかった。 「しょうがないね!!あしたおとうさんがにんげんさんからまたもらってくるから がまんしてね!!」 親まりさがそういうと妹れいむはピタっと泣きやみ大喜びで跳ね始めた。 「ゆぅ~~、まりさも!!まりさも!!」 長女まりさも欲しがっていたようだ 「しょうがないね!!みんなの分をもらってくるよ!!」 「「「ゆわ~~い!!おとうさんだいすき!!」」」 子ゆっくり達は皆大喜びであった。 かくして一波乱食事は終わり、辺りを片づけた後皆床に着くことにした。 「それじゃあ、ゆっくりおやすみ!!」 「「「「ゆっくりおやすみなさい!!!」」」」 家族はそれぞれのベッドに健やかな眠りにつき始めた。 ベッドといっても枯れ葉や落ち葉を敷き詰めたものなのだが。 「ゆぴー、すぴー」 「しろいしろいさん・・・・れいむにたべられ・・・・」 「まってねぇ~~・・・・」 子ゆっくり達は皆幸せそうに寝ていた。 一方そのころ、とある暗い所で新しい命が誕生した。 「・・・・・・・」 ソレは辺りを見回し始めた。黒くて生暖かいものが辺りに敷き詰められていた。 否、自分が埋まっていたのだ。 ソレは本能的に分かっていた。ご飯だ。 ソレは生まれたばかりの小さな口を小さくあけ、少しずつ食べ始めた。 本当にほんの少しの量を何度も回数を分けながら食べて行く。 少しずつ食べて行くと腹はさすがに満たされ、ソレは生まれた所から少しずつ移動を始めた。 「・・・・・・・」 目の前にあるご飯をかき分けながら進むと自分と同じ生き物がいた。 ソレは本能的に分かった。あれは自分の姉妹だ。 ソレは少しづつ姉妹に近づいて行った。姉妹の方も気づいたらしく、自分の方へと寄ってきた。 少しずつ、少しずつ。 そしてお互いが頬ずりが出来る位近くにたどり着いた。 ソレと姉妹はさっそく信頼の頬ずりを始めた。 あまり空間がないのにも関わらず、姉妹は器用に頬ずりをしていく。 そして本能が呼びかける。子孫を残せと 姉妹の方も本能の呼びかけに答えたらしく、ゆっくりと後ろを向いた。 どうやら「受け」をやってくれるようだ ソレは姉妹と交尾を始めた… 1時間後、姉妹の腹は非常に大きく膨らんでいた。 ソレは交尾の成功に満足したのか少し眠りについた。 さらに数時間後、ソレは目が覚めると姉妹のお腹はさらに膨れ上がっていた もうそろそろ頃間であると本能が語り始めた。 ソレは姉妹にそろそろだという事を伝えると姉妹は適当な空間に生殖器を向けた。 姉妹は体に力を入れ始めた。必死に力を入れているのが見て分かるぐらいに顔を歪めていた。 そして ぼん!!ぼん!!ぼん!! 姉妹は空間目掛けて何かを自分の生殖器から射出した。 それは非常に早く何か良く分からなかったが白い物体にであるように見えた。 ぼん!!ぼん!!ぼん!! 姉妹はまだ射出を止めない。腹の中にそれだけ大量の物が詰まっていたのだろう、今だに止む気配がない 結局、射出が止まったのは100個ほど飛ばしてからだった。 朝、ゆっくり一家はゆっくりと目を覚ました。 とある一匹は除いて 「ゆ~ん・・おかあさん・・ぽんぽんさんがいたいよぉ・・・」 昨日しろい木の実のような物を食べてヘブン状態になったあの長女れいむだった。 翌朝起きるとお腹が痛く、食事もほとんど取れない状態になった。 「おねえちゃん、いたいいたいさんはやくなおってね・・・」 「れいむぅ・・・」「おちびちゃん・・・」 親まりさは狩りをお休みして長女れいむの看病したり、腹痛に効くお薬を飲ませても一向に 良くならなかった。 それどころか、痛みが少しずつ増してきているようだった。 「おかあさぁぁぁぁぁん、ぽんぽんがゆっくりいたくなってきたよぉぉぉぉぉぉ!!!」 娘の状態が一向に良くならないどころかますます悪化してきたことに親達は、このままではまずい と考えぱちゅりーの診療所に長女を連れていくことにした。 長女れいむは大きな葉っぱの上に横になり、両親はその両端を咥えゆっくりと運び始めた。 姉妹の子ゆっくり達は横について長女れいむを励まし続けていた。 「おねえちゃん!!もうすぐびょういんだからね!!」 「ゆっくりだいじょうだからね!!」 だがそんな励ましの声も今の長女には届かなかったようだ。 長女の顔色はますます青白くなっていき、呼吸は少しづつ小さくなっていった。 「ゆぅ・・・・ゆぅ・・・・」 必死に痛みに耐える長女。だが、その緊張した空気は突然の悲鳴に打ち砕かれた 「ゆぴぃ!!ゆぷぅ!!」 長女の苦しみ方が変わった。今までは痛みに耐えるような様子が尋常ではない痛みに苦しむものに かわったのだ。 「ゆぷぅ!!うbひfふsぅvfvふぃおwぇjjjねいぁj」 突如として発せられる解読不能な言語。これには両親はただ事ではないと悟り 歩みが自然と速くなっていた。 「jkhbtkぶjひlすぇrbふlうぇr・・・fykhうぇjkbち・・・・ふ」 病院に近づくにつれ、長女の叫びは少しづつ小さくなっていった。 駆けること30分、一家はどうにか群れ唯一の診療所にたどり着いた。 長女はぐったりとしており、両親は心配そうに戸を叩いた 「ぱちゅりー!!おちびちゃんがたいへんなの!!たすけてあげてね!!」 2,3度叩いた辺りでぱちゅりーが出てきた 「むきゅ!!こんなあさはやくからどうしたの?」 「おちびちゃんがたいへんなの!!はやくたすけてね!!」 ぱちゅりーは群れの中でも歌姫として有名な子れいむの身になにかあった事を理解し すぐに家の中に家族を招きいれ、容態を見た 長女の体は青白くなり、呼吸は停止しており、瞳孔も開ききっていた… 「むきゅ……、もうえいえんにゆっくりしちゃっているわ…」 ぱちゅりーは少し悩んだが、素直にそう告げた。 家族はそんな馬鹿なという顔でポカンとしていた。 「ぱちゅりー…なにいってるの…ぽんぽんがいたいだけでしんじゃうなんてそんなこと ないでしょ…」 親まりさはそうか細い声で喋った。 だが、ぱちゅりーは辛い現実を続けた 「残念だけど…もうえいえんにゆっくりしちゃってるわ…さわってみなさい…もうこんなにつめたいわ…」 信じられないような顔をしながら両親は頬ずりをした。とても冷たかった。 昨日あんなにゆっくりしていたのに…たった一日で…たった一日で皆に愛されていたおちびちゃんが …おちびちゃんが!! 「おちびちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 「どぼじでごんなごどにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 両親の叫びが残りの姉妹に全てを語っていた。 「しょんな…うしょだよね!!おねえちゃんがえいえんにゆっくちちちゃうわけないよね…」 「うそだぁぁぁぁ!!ばりざのいぼうどがじぬわげないんだぜ!!」 言葉ではそうはいっているものの、目には涙が溜まっていた。 姉妹はその場で耐えきれなくなり、両親と一緒に泣きだしてしまった。 「おねえぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 「でいぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 家族はわんわんと泣きだしてしまった。 両親は頬ずりしながら泣き、姉妹はその場で両親以上に泣きだしてしまった。 あんになゆっくりしていたのに…死んだなんてうそだ… あんなに群れのみんなに愛されていたのに… あんなに(ゆっくり基準で)きれいなお歌を歌っていたのに… そんな思いが錯綜する中、あり得ないことが起こった。 むくっ… 死んだはずのれいむが体を起こしたのだ。 体を器用に動かし、何事もないように起き上がったのだ。 この光景にぱちゅりーは驚き、家族は喜んだ。 「ゆ?おぢびぢゃぁぁぁぁぁぁん!!いぎがえっだんだねぇぇぇぇぇ!!」 「よがっだよぉぉぉぉ!!よがっだよぉぉぉぉ!!」 「おねえぢゃんがいぎがえっだぁぁぁぁ!!」 「ゆぅゆぅ…ゆわ~~~ん!!」 家族は大喜びでれいむにすり寄り、さっそく頬ずりしはじめた。 だが、ぱちゅりーは見逃さなかった。 そう、れいむは間違いなく死んでいた。 瞳孔は完全に開いており、すでに死臭が漂い始めていた。 つまり、れいむは死んでいるはずなのになぜか起き上がったのだ。 家族はれいむが起き上がった=生き返ったとみなして大喜びのあまりその事実を完全に 見落としていた。 ぱちゅりーはあり得ない光景に目を丸くしてその様子を見守るしかなかった。 ぱちゅりーが見守っていると、一瞬ではあるがれいむの腹がふくらんだ。 「むきゅ!?な、なに!!」 れいむの腹から何かが出ようとしているように見えた。 れいむの腹は一瞬膨らんだらすぐしぼむを繰り返し、さすがの一家もただ事でないことに 気づいた。 「ゆうぅぅぅぅ!!どうしたのおちびちゃん!!」 「またぽんぽんいたいの?いたいの!?」 「おねえちゃん、ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 「こわいことしないでねぇぇぇぇぇ!!」 家族は皆恐慌状態に陥った。 そして一拍おいてれいむの腹が裂け、中から何かが出てきた。 それは…… とりあえず前半はここまで あとがき ここ最近書いていなかったせいか腕が落ちた気がします。 ですので一旦ここでとめて数日後に後半を挙げます。 作者 アイアンゆっくり 過去作 まりさの馬鹿 ゆっくり地縛霊 れいむ親子の場合 ゆっくりおしえてね!! 1~2 世界で一番短い虐待 ゆっくり地縛霊 まりさ達の場合 鬼斬 1~ 怪奇現象 ゆっくり自縛霊 ありすの場合 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2208.html
妄想乙な内容です コケコッコー ゆっくりしていってね!! 「あ?……あー、あさか」 にわとりとゆっくりの鳴き声に目を覚ます。 まだ日が出たばっかりだが田舎なんてこんなもんだ。都会では日が沈んでも起きてるらしいが。 顔を水で洗うといつものように朝の作業。窓を開けて畑の見回り。 そして裏庭の鶏小屋に向かう。 コケーッ 「お前は朝から元気だね」 鶏にそうぼやくと小屋の中を覗く。そこには卵が一つ。今日の朝食決定。 四羽いるんだからもう少し生んでほしいものだが、餌をやらずに卵だけを失敬してる身なのでここは潔く引く。 そしてもう一つの小屋に向かう。 「ゆ~、ゆっくりしていってね~」 調子っぱずれの歌声が聞こえる小屋の屋根をはずす、そこにはゆっくりのつがいが入っていた。 れいむ種とまりさ種のありがちなやつだ。 こいつらは飼っているゆっくりだ。まあ飼っているとはいっても餌はやってない。 その辺にいたゆっくりを捕まえてこの柵で囲った庭に放りこんだだけのものだ。 餌は庭の雑草。草取りしないですむので便利だ。そしてなにより生まれたゆっくりはお菓子になる。 まぁ分かりやすくいうなら家畜である。 そして予想通りれいむの頭には植物が生えており、七匹の赤ちゃんゆっくりがくっついていた。 「ゆっ!ゆっくりできないじじいはたべものおいてしんでね!!」 「あっちいってね!!そしてしんでね!!」 「はいはい」 ぶちぶち 「あがぢゃんがああああああ!!!!!」 「どうぢでごんだごどずづのおおおおおお!!!!!」 文句をいうゆっくりを無視してくっついている赤ゆっくりをちぎる。 全部手のひらに収まるくらいでちぎりやすい。そしてさっさとはずした屋根を元に戻す。 屋根を取り外しできるのは簡単にゆっくりから赤ゆっくりを奪えるため。こいつらは上からの攻撃に弱いのだ。 まあやろうと思えば横からでも簡単だが。 回収したゆっくりと卵を持って俺は家の中に戻っていった。 「うーし、今日の予定は…肥料作りだったな」 朝食を食べて簡単に畑と田の手入れをした後、近くの広場に移動する。 そこでは大量のゆっくりが檻に入れられていた。周りでは他の大人達が作業の準備をしている。 俺はいとこの姿を探す。いた。 「おっさん手伝いに来たぞ」 「ん?ああ、来たか。早速だが作業を始めるから木箱を運んでくれ」 「おいーす」 こいつはいとこのおっさん。実際年上なのと見た目がふけてるのでおっさんと呼んでいる。 ちなみに妻帯者だ。それなりに村では発言力があり、結構世話になってる。 まぁこの話の中ではあんまり関係ない設定だが ある程度作業場が整うと早速肥料作りが始まった。 「せまいよ!!ここからだしてね!!」 「れいむをだしてね!!ゆっくりできないよ!!」 「ここからだしてくれるならかんしゃしないこともないわよ!!」 やり方を説明すると、まずこの檻の中で騒ぐゆっくりが材料。 こいつらは近くの山にいるやつを村の子供と猟師が三日くらいかけて集めてきたやつだ。 下の方にいるやつは飢えて死に掛かってるが肥料には使えるので問題ない。 まずこいつらの飾りをはずす。これは断熱にすぐれた布なので冬にそなえ取っておく 「でいぶのおでぃぼんがえじでね!!!!」 「ばでぃざのぼうじがああああ!!!」 ハンマーで一撃でつぶす。 「ぶぎゃ!」 「やめでる!!」 そして餡子の塊を木箱に入れる。このとき藁や牛糞などを混ぜ込み、運びやすい木箱に入れて保存する。 しばらく置いとけば立派な肥料の完成。実に簡単で、しかも作物がよく育つ。 ただ、全ての畑に撒くのに必要な量を作るのに、村中総出でやって半日くらいはかかるのが難点ではある。 まぁ冬に飢えるよりましだ。 「やめてね!!ゆっくりできないよ!!」 「つぶさないでね!!みんなでゆっくりしようよ!!」 「れいむはどうなってもいいからまりさはたすけてね!!」 その光景を見た檻の中のゆっくりが騒いでいる。うるさいがこっちは作業中、黙らせるのもめんどくさい。 しばらくやってると日が上にまで昇り、昼の時間。 俺はおっさんの家族とともにその辺に座って昼食をいただく。しばらく昼食休憩だ。 のんびり談笑しながら食事をするがその間も檻の中のゆっくり達は騒いでいる。 「れいむにそのたべものよこしてね!!ついでにここからだしてね!!」 「ざっざどよごぜぐぞじじいいいいい!!!!!」 「とかいはなありすにたべものをよこさないなんてとんだいなかものね!!」 ここは田舎です。関係ないがその田舎にすんでるありすはどう考えても都会派ではないよなぁ。 しばしの休憩の後また作業を開始。当たり一帯に叫び声が響くが誰も気にせずもくもくと作業する つぶし続けて日がやや傾いた頃、全部のゆっくりをつぶし終える。 「おつかれさま」 「あーくたびれた。饅頭ある?」 「はい饅頭。お茶もあるわよ」 「お、感謝感謝」 おっさんの奥さんから饅頭をもらう。もちろんゆっくりだ。 ゆっくりの飾りと邪魔な髪の毛をとって縦に紐で縛ったものが渡された。 ゆっくりは苦痛を受けることで甘くおいしくなる。そのために変形する程度にきつく縛ってある。 一応逃げるのを防ぐ意味合いもあるが、飾りも髪もないので逃げても仲間につまはじきされるのがオチだろう。 「ゆぎぎぎ…」 髪の毛がないので元々の種族すら分からないが、まぁどうでもいい話だ。うまいなら問題ない。 ゆっくりの紐をはずすと早速一口。 「うめぇ」 適度に苦痛を与えていたみたいで結構うまい。これだからゆっくりはやめられん。 「まだまだたくさんあるからたくさん食べていいわよ」 「じゃあ遠慮なく」 俺はこの後さらに三匹食べた。労働の後の一服とはいいもんだ。 夕方、空が赤く染まる頃。 畑の周りの罠を点検する。 ゆっくりがかかってることがあるため大体日が沈むころに確認するのだ。 仕掛けてあるのは落とし穴とゆっくり用トラバサミ。 ゆっくり用トラバサミはそれほどバネが強くなく刃も鋭くない、人間が踏んでも痛いだけの代物だ。 しかしゆっくりには十分な武器、手がないゆっくりにはバネが弱くても解除できないのだ。 こういった対ゆっくり用トラップを仕掛ける人は多い。 単純にゆっくりが畑を荒らさないようにするのはもちろん、ゆっくりそのものを売って副収入にするからだ。 また、畑を荒らすゆっくりは大抵ゆっくりの中でも性格が悪いので、そういったやからの駆除にも役立つ。 「いだいいいいいいい!!!!!はやぐだずげろおおおお!!!」 「はずしかたがわからないよー」 「まりさがんばってね!!れいむもがんばるからね!!」 早速かかってた。罠にかかったゆっくりまりさと、その周りにいるれいむとちぇんの三匹。 叫び声からまりさはゲスかもしれん。 「お前らなにやってるんだ?」 「ゆゆ!!にんげんさんがきたよ!!」 「にげるんだね、わかるよ!!」 「どうじでにげるんだぜ!!さっさとばりざざまをだずげるんだぜ!!」 あっという間に逃げるれいむとちぇん。こいつらの判断は正しい。 圧倒的に自分より強いやつが現れたらすぐに逃げるのは野生種の基本だ。 さて、ゆっくりに逃げられたまりさはどうするのかな 「じじい!!ばりざざまをだずげろ!!」 どうやら自分の立場を分かっていないらしい。やれやれ。 俺はまりさを罠からはずすと帽子をとって籠の中に放り込む。 解放しろだの帽子かえせだのおいしいものよこせだの叫ぶまりさを無視して罠の点検。 これ以外にかかっているゆっくりはいなかった。まぁそんなしょっちゅうゆっくりも来るわけではない。 ちなみにこのまりさは適当に痛めつけて保存箱に入れた。 夜 「ふー、満足満足」 ガタガタ おっさんの家に行って晩飯をたらふく食って家に帰ってきた俺。 お前もそろそろ嫁をもらったらどうだと言われてどうしたもんかなと考える。 田舎は結婚するのが当たり前だ。しかもいろんな村とつながりがあるから相手にも困らない。 「あー、でもなー」 しかしそういったことにいまいち乗り気になれない俺。 「ゆうううう!たべものがみつからないよ!!!」 「どうしてえええ!!??」 「おにゃかちゅいたよー」 いつものように寝室に行くとゆっくりのつがいがいた。ついでに子供もいる。 ありきたりなれいむとまりさだ。遭遇率が高いのは単純にこいつらが一番多いのだ。 たぶん俺が出かけている間に潜入して人間の食べ物を奪うつもりだったに違いない。 しかしそういったゆっくりのありがちな行動の対策など当に出来ている。 食べ物関係は全部上の方の棚だし、大量に収穫した野菜は鍵つきの倉の中にしっかり保管しているのだ。 地面に近いところにあるのはゆっくりの飾りや人間用の生活用品ばっかりである。 「しかたないからゆっくりたべものをもってこようね!」 「ゆうう…さすがにまりさもあきらめるよ…」 「れいみゅたちはここでゆっくりしてるね!」 「おい」 俺が声をかけると飛び上がって驚くゆっくり一家。今まで気づかなかったのだろう。 本当に野生種かと疑問に思ってしまう。 「ゆっ!!ここはまりさがみつけたいえだよ!!ゆっくりでていってね!!」 「そうだよ!!ついでにたべものもよういしてね!!」 「でていっちぇね!!」 「…あー」 相手にするのめんどくさいし適当に追い返そう。 俺はゆっくり一家をつかむと縁側から外に投げ捨てた。 『ゆべぇ!!』 見事につぶれた。 「なにするの!!もうおこったよ!!こうかいしながらゆっくりしんでね!!」 「まりさがんばってね!!」 「がんばっちぇね!!」 ふぅ、やっぱり痛めつけないとだめか。 こっちに向かって体当たりしてくるまりさを容赦なく蹴り上げる。そして落ちてきたところをもう一発。 「ばぎらべっ!!!」 見事に決まった。 べりょんべりょんと跳ねて家族の所に転がるまりさ。はやくも虫の息といった感じだ。 「まりざあああああ!!!」 「どうちでごんだごどずづのおおお!!!」 攻撃してきたから反撃しただけですがなにか? 「これ以上痛い目にあいたくなかったらさっさと山に帰れ。そして二度とここに来るな」 「ゆぎ!!」 ここで一発脅しておく。そうすれば二度とこいつらもこないだろう。たぶん。 「だめだよ!!よるはれみりゃがでるんだよ!!ゆっくりできないよ!!」 「ここでゆっきゅりさせてね!!」 村の適当な家を占領するつもりだったのか…なんというだめ饅頭。 「あー、面倒な」 ゆっくり一家どもを裏庭に放りこむ。例のゆっくりを飼ってる庭だ。そこなら少なくとも野獣に襲われはしない。 たまにれみりゃが入り込んで食われてることはあるけど。 「いたいよ!!やめてね!!」 「しったことか。お前らはそこでずっとゆっくりしてろ」 「ゆっくりするからおかしよこしてね!!」 「お前らの死体ならやるが?」 「ごめんなさい!あやまるからゆるしてね!!」 こぶしをぽきぽき鳴らすとあっさり謝るれいむ。最初からこんなだと楽なんだが。 そんなこんなで俺の庭にはゆっくりが増えることになった。 「まりさしっかりしてね!!」 「しっかりしちぇね!!」 「ゆううううう…」 「…」 ふむ、家族か…。 やっぱ俺を気遣う嫁はほしいかもしれん。ちらりとそんなことを思う。さすがにアホはいらんが とりあえずうるさいゆっくりどもをそれぞれ一発ずつ殴ると俺は寝ることにした。 ~~~~~~ 田舎にゆっくりがいたらこんな感じかなぁと妄想してみた。 一応ゆっくりメインになるように書いてます。つーか日常会話が書けん 別に書いてるSSのネタがかぶったのに少し困ってたりします。途中まで書いたやつどうするかな… しかも最近ちょっと書いてなかったせいか実力が落ちてきてる気がする…元々そんな無いけど 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 巨大まりさ襲来 ゆっくり埋め どすまりさの失敗 原点 ゆっくり駆除ありす まきぞえ なぐる このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3057.html
#現代設定・ぬるめ・制裁的・子ありす優遇 ゆっくりとオートバイ 2 ゆっくりがらみのごたごたでツーリングの出発が遅れてしまった男だったが、心配したほど渋滞には巻き込まれずに、割とすんなり市街地を抜けることができた。 途中で休憩に立ち寄った道の駅に焼き芋が売っていたので、おやつにでも食べようと二本ほど購入する。 道の駅を出てさらに進み、幹線道路から外れて山の裾野に広がる原生林の中を通る道路へと入っていく。 左右に立ち並ぶ木々の間を走り抜けると、道の両脇に広がる牧草地が姿を現した。 牧草地には刈り取った干草をロールにしたものが所々に置いてある。 景色を見ながらのんびりとバイクを走らせていると、突然道路の左側から何か丸い物体が転がり出てきた。 「うぉっ!!」 男はあわててブレーキを掛けたが、停止が間に合わずに前輪がその物体を踏み潰してしまう。 続く後輪が潰れた物体の上でスリップし、車体が大きく揺れた。 バランスを崩して転倒しそうになる車体を何とか立て直し、男は十メートルほど進んだところでバイクを停止させた。 「うわ、やっちまったか……」 バイクを路肩に寄せるとスタンドを立てて、男はバイクから降りた。 エンジンを切ってからヘルメットと手袋を脱いでハンドルに引っ掛ける。 バイクの下を覗き込むと、後輪のタイヤとホイールにクリーム上のものが飛び散っていた。 とりあえず、何を轢いたのか確認するために道路を戻ると、路面に潰れたゆっくりがへばりついてた。 二百キロを越えるバイクに轢かれたために、丸かったであろう体は無残にひしゃげしまっていた。 口と目が有った場所からは大量のカスタードが溢れ出している。 目玉は二つとも眼窩に無く、一個は溢れ出たカスタードの中に転がっているが、もう一個はどこかに飛んでいってしまったのか、見つけることができなかった。 周りの路面を探してみると、道路の反対側にゆっくりの目玉らしきものが転がっていた。 体にかかった圧力により饅頭肌が所々裂け、黄色いカスタードが溢れ出ている。 金色の髪の毛の間には、タイヤに踏まれて粉々に砕けた赤い髪飾りを見ることができた。 「――ゆっくりありすか」 ゆっくりを轢いた場合は、邪魔にならないように路肩に始末するのがバイク乗りのマナーである。 四輪が地面に接地している自動車と違い、二輪で不安定なバイクにとって路面に放置されたゆっくりは、スリップによる転倒の原因となり非常に危険だからだ。 「れいむかまりさあたりなら楽だったんだけどなぁ……」 轢いてしまったゆっくりがれいむ種かまりさ種ならば、中身は餡子なので撤去もそれほど難しくは無いのだが、ありす種やぱちぇりー種などは中身がクリームなので非常に面倒だった。 ありすだった残骸を見下ろしながら、男はどうやって片付けようかと考えた。 素手では触りたくないので、とりあえず携帯シャベルで片付けることにした。 男がシャベルを取りにバイクへ戻ろうとしたとき、 「ゆぅうう!! おにいさんひどいんだぜ!!」 と、牧草地と道路を隔てる柵の下の茂みから、バスケットボール程の大きさのゆっくりまりさが飛び出してきた。 「おにいさんがまりさのはにーをころしたんだぜ!! まりさはみていたんだぜ!!」 そう言って、まりさは男の目の前で跳ねた。 「あー、このアリスはお前のはにーだったのか?」 と男がありすだった物をを指差してまりさに訊くと、「ゆふん、そうなんだぜ!!」となぜか勝ち誇るようにまりさは反り返った。 「そりゃわるかったな。だけど飛び出してきたアリスが悪いんだぞ」 これが人間相手だったら男にも前方不注意の過失があるのだが、道路交通法はゆっくりの為にあるわけでは無い。 「ゆっ!? でもおにいさんがころしたんだぜ!!」 ぷくーっとまりさが頬を膨らました。 「おにいさんがありすをころしたから、まりさひとりじゃあかちゃんたちのごはんがあつめられないんだぜ!!」 赤ちゃんという単語に反応して、男はまりさに訊いてみた。 「おうちに子供がいるのか?」 「そうなんだぜ、このままじゃふゆのごはんがたりないんだぜ!!」 「ふぅん、それでお前は如何してもらいたいわけだ?」 「ゆっ! おにいさんはまりさにごはんをよこすんだぜ!!」 何当然のことを聞いてるの? と、まりさが再び反り返る。 「ああ、そうくるわけね」 どうやら、ありすが死んでしまって赤ちゃんたちのご飯が十分に集められないので、ご飯をよこせと男に要求しているらしい。 しかし、男は今のやりとりに違和感を感じていた。 ゲスなゆっくりは平気でパートナーを裏切るらしいが、普通のゆっくりは恋人やつがいに対する愛情をそれなりに持つものらしい。 突然目の前でパートナーが死んでしまったら、まずありすの死体にすがって泣き叫んだりするのが普通の反応ではないだろうか? と男は思った。 それなのに、このゆっくりまりさはありすの死を悲しみもせずに、男にご飯を要求してきた。 どうしようかと考えていると、まりさの後ろの茂みからソフトボールぐらいの子ありすが這い出してきた。 「ゆうぅ・・・・・・おにいさん、そのまりさはうそをついているわ」 その子ありすは、所々傷ついて大分弱っているみたいだった。 いったいどういうことなのかとありすに話を訊こうとしたとき、それを遮ってまりさが子ありすを跳ね飛ばした。 まりさの体当たりに、体の小さい子ありすは悲鳴をあげて茂みの中に弾き飛ばされてしまった。 「ゆっ!! くずありすはきにしないでいいんだぜ!! おにいさんははやくごはんをよこすんだぜ!!」 子ありすを弾き飛ばしたまりさがご飯を要求してくる。 「まぁ待て、あのありすの話もきいてみようじゃないか」 「ゆゆっ!! あのありすはかんけいないんだぜ!! はやくごんをよこすんだぜ!!」 跳ねているまりさを無視して、男は子アリスが飛ばされた茂みへと歩いていった。 柵を越えた茂みの向こう側は綺麗に牧草が刈り込まれていた。 そこに、先ほど弾き飛ばされた子ありすが横たわっている。 「ゆげぇ、ゆぅ……ゆぅ……」 まりさの体当たりかなりのダメージだったらしく、少しカスタードを吐いてしまい、か細い声をあげている。 「――ん? なんだこりゃ、ありすの死体か?」 その子ありすの周りには、子ありすより一回りほど小さい幼ありすの死体が三匹転がっていた。 男は子ありすをそっと持ちあげて訊いてみた。 「このありすたちはどうしたんだ?」 「ゆ……ありすのいもうとたちよ……ごめんね、よわいおねぇちゃんでごめんね……」 呻く様に言って子ありすは泣き出してしまった。 男は子ありすを治療してやろうと思い、子ありすを手のひらに乗せてバイクを停めているところへと戻った。 男が子ありすをバイクのシートの上にそっと乗せてやると、 「そいつをどうするんだぜ?」 と後に着いてきたまりさが訊いてきた。 「とりあえず怪我を治してやって、こいつの話をきいてみないとな」 男が答えると、まりさは目に見えて狼狽しはじめた。 「それに、おまえにも聞きたいことがあるから待ってろ」 「ゆゆっ、まりさはあかちゃんがしんぱいだからおうちにかえるぜ!!」 まりさはじりじりと柵のほうへ向かって後ずさり始めたが、男はそのまりさの帽子を素早く奪い取った。 「ゆゆっ!! まりさのおぼうしをかえすんだぜ!! ――ゆべっ!!」 帽子を奪われたまりさが取り返そうと男に飛びかかるが、男はそれを軽くかわして地面に落ちたまりさを上から踏みつけた。 「静かに待っていないと帽子を破り捨てるぞ!!」 「ゆぐっ、やめるんだぜ!! ぼうしがやぶれたらゆっぐりできないんだぜ!!」 「それなら静かにしてるんだな」 と言って男はまりさの帽子をバイクのバックミラーに引っ掛けた。 シートの上の子ありすの状態を観察すると、カスタードを吐いたために大分弱っているみたいだが、幸いなことに中身が漏れるような傷は無いようだった。 ゆっくり治療の万能薬といえばオレンジジュースなのだが、あいにく男の手元には無かった。 何か変わりにならないかと考えると、昼に飲もうと買っておいた紙パックの野菜ジュースがあることを思い出した。 車体の後部に取り付けたトップケースを開けて野菜ジュースを取り出す。 成分表示を見ると果汁成分にりんごとみかんが含まれていた。 オレンジジュースの代わりに成るかもしれないと思い、パックの端を切り取って子ありすの口へと流し込んでやった。 「ごーく……ごーく……しぁわせぇ…・・・」 ゆっくりと子ありすの口に流し込んでやると、紙パックが空になるころにはだいぶ元気を取り戻していた。 「ゆぅ……おにいさんありがとう……」 これならば野菜ジュースが体になじめば問題なく元気になるだろう。 ふと、まりさに目を向けると帽子の下でぴょんぴょんと跳ねていた。 帽子に夢中でありすに野菜ジュースを飲ませたことには気がついていないらしい。 「ゆゆっ、まりさのおぼうしはやくおちてくるんだぜ!!」 跳ねるが帽子には届かない。 「ゆーーっ!! どぼじでおぼうしにとどかないのぉお!!」 バックミラーの高さは地面から一メートル以上はある。 どう考えてもゆっくりまりさの跳躍力で届く高さではなかった。 「ゆぎぃい!! ゆっくりおちろぉおおお!!」 子ありすが回復するまでの暇つぶしにと、まりさの無駄な足掻きを眺めていたが、バイクに体当たりを始めたので静かにさせることにした。 ゆっくりの体当たりで二百キロを越えるバイクが倒れることは無いだろうが、ウインカーやフェンダーに当たると壊れるかもしれないからである。 「おい、静かにしてろといったはずだよな!!」 帽子に夢中で男に気が付かないまりさの頭を掴んで持ち上げる。 「ゆゆっ、ゆっくりはなすんだぜ!! おぼうしをかえすんだぜ!!」 「静かにできないまりさは、帽子はいらないんだな」 「ゆっ!? なにいってるの? おぼうしはだいじなんだぜ!! ばかなの?」 「そうか、それならば静かにしてるんだなっ!!」 男はまりさを逆さにすると、あんよとよばれる底面に思いっきり平手を打ち込んだ。 「あっがっが!! あがっがががが!!」 弾けるような大きな音を立てて平手が決まると、まりさは白目をむいて痙攣しだした。 ゆっくりは強い衝撃を受けると、痛みから精神を守るために防衛本能が働くのかしばらく意識が飛ぶのである。 また、あんよに平手のような面の打撃を与えると、しびれて動けなくなるらしい。 「暫く転がってろ」 男は驚愕した表情のまま目を剥いて硬直したまりさを足元に転がすと、シートの上の子ありすに視線を向けた。 「ゆっ、ゆっくりげんきになったわ!! べ、べつにかんしゃなんかしてないんだからね!!」 子ありすはすっかり回復したらしく、元気に礼を言ってきた。 感謝して無いと言っているが、これはありすの習性で感謝しているの意味である。 男は子ありすに何があったのか訊いてみることにした。 「さて、いったいなにがあったんだ? あのありすたちの死体はなんなんだ?」 「ゆぅぅ……、あのありすはありすのいもうとたちよ……」 シートの上の子ありすは涙ぐみながら話し始めた。 「ありすは、ままといもうとたちとみんなでかりにでかけたの。あそこでみんなでゆっくりやすんでいたら、あのまりさがいきなりいもうとたちを……ゆぅぇえええん!!」 無残な姿の妹たちを思い出したのか、子ありすは泣き出してしまった。 「ありすはまりさにくささんのなかにとばされて、いたくてうごけなかったわ……」 しばらくして泣き止んだ子ありすは、ゆっくりと話し始めた。 「いもうとたちをころしたまりさはつぎにままをゆっくりできなくして、どうろにはじきとばしたのよ……」 「そうか、大変だったな……」 男は子ありすの話を聞いて、まりさに感じた違和感に納得がいった。 まりさは轢かれたありすに愛情など持っていなかったのである。 まりさの行動と子ありすの話を聞く限り、やけに手馴れている感じがするので初犯ではないのかもしれない。 もしかしたら、最初に本当に事故があったのかもしれないが、食べ物がもらえたことに味を占めて次からは無関係なゆっくりを殺害して食べ物を得ていたのだろう。 おそらくこの想定は間違いないだろうが、まりさ自身の自供も得ておこうと男は考えた。 「よし、お兄さんはまりさに話を聞いてくるから、もう少しそこでまってろよ」 「ゆゆっ、ありすはうそをついてないわ!! とかいははうそをつかないのよ!!」 ありすのことを信じてくれないの? とありすは頬を膨らませる。 「ありすのことは信じてるけど、一応確認してみるだけだから。都会派なら容疑者にも尋問がひつようなことがわかるよな?」 「ゆ? そ、そうね、ようぎしゃのまりさをしっかりとりしらべてね!!」 男はあんよが痛いと呻いているまりさの頭を掴むと、ミラーにかけた帽子を取ってさきほどの茂みの向こう側へと歩いていった。 そして、ありすの妹たちの死体の脇にまりさを放り投げた。 「ゆべっ!! なにをするんだぜ!!」 喚くまりさに帽子を被せてやると、男は腰を落としてまりさに話しかけた。 「ゆゆ〜ん!! まりさのおぼうしだぜ!!」 「おいまりさ!!」 「ゆっ!! なんなんだぜ!? じじいはさっさとしぬんだぜ!!」 「さっきのありすは嘘を吐いているみたいだからな、まりさに話を訊かせてもらうぞ!」 「ゆゆっ!? そうだぜ、くずのありすはうそつきなんだぜ!!」 男がありすを嘘吐きと呼んだことで、まりさは嘘がばれていないと思い込んでありすを罵倒しだした。 「それにしても、このありすたちはいったいどうしたんだ? これだけのゆっくりを倒せるのはさぞかし立派なゆっくりだろうな」 男は周りに転がる子ありすの死体のことをまりさに訊いた。 「ゆっへっへ! こいつらはくずのありすだったからまりさがゆっくりさせてやったんだぜ!!」 「そうか、まりさがゆっくりさせてやったのか、まりさはすごいゆっくりしたゆっくりだな!!」 男がおだてると、まりさはそれほどでもないんだぜと、にやにやしながら反り返った。 「それで、あの轢かれたありすはどうしたんだ?」 「ゆふん、あのありすはきっとれいぱーなんだぜ! れいぱーありすはしんでまりささまのやくにたててやるんだぜ!!」 あのありすを自分のはにーだと言った事を、まりさは忘れてしまったらしい。 男が少しおだてただけで、まりさはあっさりと事故を偽装しようとしたことを自白してしまった。 「そうか、それならまりさにはご褒美をあげないとなぁ」 「ゆゆっ!! まりさにあまあまをよこすんだぜ!!」 「そうだな、どれぐらいあげればいいのかなぁ……前のときは何をもらったんだ?」 男の問いかけは明らかに誘導尋問を狙っているのだが、まりさの餡子脳は気付くことができない。 「ゆふぅ、このまえはおねーさんがびすけっとをいっぱいくれたんだぜ!!」 そのときのビスケットを思い出したのか、まりさは涎を垂らしそうなしまりの無い顔で言った。 「それで、そのときもありすだったのか? それともれいむか?」 「ゆっへっへ、このまえはのろまのぱちゅりーをつきとばしてやったんだぜ!!」 そして、男の誘導に過去のゆっくり殺しまで自白してしまった。 「――なるほど。つまりおまえは罪の無いゆっくりを殺して、それを利用して人から御飯を騙し取っているんだな」 「ゆゆっ? どういうことだぜ?」 「なにいってるんだ、お前が自分で言ったんじゃないか。轢かれたありすと、ここにいる子ありすを殺したって――」 「ゆっ、それはちがうんだぜ――」 「それも初めてじゃない、前にもぱちゅりーを殺して同じことをしているんだろ?」 先ほどまでと違った冷たい男の声を聞いて、まりさは自分が何を話してしまったかやっと気がついた。 まりさは落ち着き無くきょろきょろとあたりを見回しながら、なんとか言い訳をしようと考えている。 「ゆっくり殺しのまりさには御仕置きしないとなぁ!!!!」 突然の男の怒声に我慢できなくなったのか、まりさは咄嗟に跳ねて逃げ出してしまった。 だが、運動能力が高いと言われているまりさ種でも所詮はゆっくりである。 五メートルも跳ねないうちに、追いつかれて簡単に捕まってしまった。 「ゆがぁあ!! はなすんだぜ!! まりさはなにもしてないんだぜ!!」 「何もしていないも無いだろ、あれだけ自慢げに話しておいて――っと!!」 男はまりさを逆さにすると、再びあんよに思いっきり平手を打ち込んだ。 「あっがっが!! あがっがががが!!」 先ほどと同じく、まりさは白目を剥いて痙攣しだした。 「さて、どうすりゃいいんだこいつ? とりあえずありすの意見でも聞いてみるか」 男はまりさを掴んでぶら下げると、子ありすの待つバイクへと戻っていった。 陽射しの当るシートの上が心地よかったのか、子ありすはゆるんだ顔をしてゆっくりしていた。 「ありす、もどったぞ」 「ゆ〜ゆ〜、ゆゆっ!! おにいさんどうだったの?」 「こいつがお前の家族を殺したことを自白したよ。あと、前にも他のゆっくりを殺していたみたいだな」 白目を剥いたまりさを掲げて男が告げると、子ありすはまりさを刺すような目で睨み付けた。 「ゆぅううう!! そのまりさはゆっくりごろしだったのね!!」 「それでお前に聞きたいことがあるんだが、ゆっくりを殺したゆっくりってのはどうするんだ?」 男が訊くと、子ありすは何かを思い出すように目を瞑って首をかしげた。 「――ゆっ!! ゆっくりできないゆっくりごろしのゆっくりは、ゆっくりいばらのけいだってままがいっていたわ!!」 「ゆっくりいばら?」 「ゆっくりできないとげとげのついたくささんとか、いたいいたいとがったいしさんのうえにのせるらしいけど……」 「なるほど、あんよを傷つけて動けなくするんだな。それじゃあこいつもそうするか」 「ゆっ!! ゆっくりごろしのまりさをこらしめてね!!」 男は再びまりさの帽子を取ってミラーにかけると、まりさを足元に放り投げた。 潰れたような声を上げるまりさを無視して、バイクのトップケースを空ける。 子ありすが不思議そうに見ている前で携帯用のガスバーナーととガス缶を取り出すと、平べったいガス缶の上にバーナーを取り付けて地面に置いた。 「ゆぅ? おにいさんそれはなにかしら?」 「んー、これはガスバーナーって言うんだ。こうやると火がつくわけだな」 男がバーナーのつまみを回してライターの火を近づけると、バーナーに青い火がともる。 「ゆゆっ!! とってもきれいでとかいてきね!! でも、ひさんはあつくてゆっくりできないわよ?」 野生のゆっくりが火を見ることは殆んど無いが、この牧場の近くに住んでるゆっくりは牧草地で飼料に適さない雑草などを焼いているところを時々見たことがあった。 火は離れたところにいれば暖かくてゆっくりできるが、あまり近づくと肌がからからになってゆっくりできなくなってしまう。 また、枯れ草の山にもぐりこんで眠っていたゆっくりが、そのまま焼き殺されてしまうこともあった。 そして、火の近くには人間がいることが多いため、この付近のゆっくりたちは火を見ても近づかないようにしていた。 「ゆっくり出来なくなるのはまりさだからいいだろ。――っと」 火力を調節して中火にすると、男は白目を剥いてるまりさの頭を掴んでバーナーの上にかざした。 「ゆ゛っ……ゆ゛っ……」 まりさのあんよを炙ると、ほのかに甘い香りが漂ってくる。 「ゆ゛っ――ゆ゛ぎぃいいいいい!! あぢゅぃいいいいいいい!!」 気が付いたまりさが絶叫を上げた。 ぐにくにと男の手の下でうごめくが、頭を捕まれ吊り下げられているのであんよを焼く火からは逃れることができない。 「ゆぁあああああ!! どぼじでばりざのあんよがあぢゅいのぉおおお!! じじいばばりざをはなずんだぜえええええ!!」 男につかまれていることに気が付いて威嚇してくるが、男は構わず満遍なく火が当るようにまりさをバーナーの上で動かしてやる。 まりさの体からは汗なのか、とろりとした液体が染み出してきていた。 下までたれた液体が火に炙られて、じゅうじゅうと音を立て甘い匂いをさせている。 男は手が滑らないように、しっかりと指に髪の毛を絡めてまりさを掴みなおした。 「あぢゅ、あぢゅ、あぢゅぃいいいいい!! ゆ゛ぅうううううう!! おでがいじまずぅううううう、ばりざをだずげてくだざぁいいいい!!」 さらに炙り続けると、まりさは男に助けを求めて懇願し始めた。 子ありすに目を向けると、親の敵とはいえ同属が焼かれる様は見たくないのか、背を向けてしまっている。 「そろそろいいかな?」 まりさを火から離して裏返して見ると、あんよの部分が狐色のカリカリに焼きあがっていた。 男が表面を指で弾いてやると、軽い音がして表面がぽろぽろと剥がれ落ちてくる。 これだけ焼き上げれば自然治癒は不可能なので、もうう二度と跳ねることも這うこともできないだろう。 男はまりさを柵の手前に置くと、ミラーにかけていた帽子を取って被せてやった。 まりさはすぐさま逃げ出そうと身をよじったが、しっかり焼き上げられたまりさのあんよはピクリとも動いてくれなかった。 焦ったようなまりさの顔が、自分が動けなくなったことを悟って絶望の表情に変わる。 「ゆ゛がぁああああ!! ばでぃざのぎれいなあんよ゛がぁああああ!! じじいはぢねぇえええええ!!」 まりさは泣き叫びながら男に跳びかかろうとするが、あんよが動かないためにその場で罵声を上げることしかできなかった。 男がバーナーの火を消して子ありすのところに戻ると、子ありすは目を瞑って口の端からよだれをたらしていた。 辺りにまりさを炙った甘ったるい匂いが漂っているため、お腹が空いてしまったのだろう。 「ありす、おわったぞ!!」 「ゆっ! こっ、これは――べっ、べつにおなかなんかすいていないわ!!」 みっともない姿を見られて恥ずかしいのか、子ありすは頬を赤らめながら取り繕っている。 後でシートは拭かないと駄目だと男は思った。 男は子ありすを持ち上げると、まりさの前に降ろしてやった。 子ありすの目の前には、泣き叫んで、涙と体液にまみれた酷い顔になっているまりさがいる。 「ゆゆっ!! ぶさいくなかおのまりさね!!」 「ゆがぁあああ!! ばりざはぶさいくじゃなぃいいい!!」 「おにいさん、このまりさはもううごけないの?」 子ありすが男を見上げて訊いた。 「しっかり底を焼いたから、たぶん二度と動けないんじゃないかな」 「ゆっ! ゆっくりごろしのまりさは、ゆっくりしんでね!!」 子ありすは動けないまりさに向かって体当たりを始めた。 まりさは動けないので一方的に攻撃を受けているが、成体サイズのまりさに対して子ありすの体当たりではあまりダメージを与えられないようだ。 しかし、それも何度も繰り返されれば話は別である。 「ゆ゛っ! やべるんだぜ!! クズのありすがなまいきなんだぜ!!」 「ゆゆぅうう!! ゆっくりしね!! ままのかたき!! ゆっくりしね!!」 「ゆ゛ぅうう!! じじいはみていないでばりざをだずげるんだぜぇえええ!! ゆぶっ!!」 「これはいもうとたちのぶんよ!! ゆっくりしね!!」 「ゆべぇ!! ゆ゛ぐぐぅうう!! あどでおぼえでるんだぜけえええ!!」 十数回ほどまりさに体当たりすると、子ありすはまりさから離れてへたり込んだ。 先ほどまりさに殺されかけて治療したばかりなのに、激しく動いてかなり疲れているのではないだろうか。 「ゆぅ、ゆぅ……これぐらいにしておいてあげるわっ!! あとはゆっくりくちはてていってね!!」 「ゆ゛っ……ゆ゛っ……くずありすはころじでやるぅうううう……」 一方的に子ありすの体当たりを受けていたまりさは、餡子を吐き出してはいないが苦しそうにしている。 男は先ほど子ありすがよだれを垂らしていたのを思い出して、バイクのトップケースの中からおやつに買っておいた焼き芋を一本取り出した。 病み上がりであれだけ激しく動けば、お腹も減っているだろう。 「ほら、ありす。お腹が減っただろ」 そう言って、男は焼き芋を半分に割ってありすの前へと差し出してやった。 「ゆゆっ? とってもとかいはなにおいがするわ!!」 目の前の焼き芋の匂いをかいだありすは、男を見上げ食べてもいいのかと訊いてきた。 普通のゆっくりならばこの時点で直ぐに喰いついているだろうが、このありすはしっかりと男に許可を求めてきた。 きっと、親ありすの躾けが良かったのだろう。 「ああ、それはありすにあげるから食べていいぞ」 「ゆっ!! おにいさんがそういうなら、たべてあげてもいいんだからねっ!!」 ありす種特有のツンデレぶりを発揮しながら、ありすは焼き芋を食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ〜♪」 「ゆ゛ゆっ!! それはばりざのごはんなんだぜ!! よこすんだぜ!!」 ありすが焼き芋を美味しそうに食べてるのを見て、まりさが騒ぎ出した。 「なにいってるの? これはありすがおにいさんにもらったのよ!! ばかなの? しぬの?」 「ゆ゛ぅううっ!! くずのありずがなまいぎなんだぜぇええええ!!」 「くずまりさはそこでみていてね!! むーしゃ、むーしゃ、あまあま〜♪」 「ゆがぁああああ!! こっぢによごぜぇえええええ!!」 ありすはまりさを挑発するかのように見せ付けながら焼き芋を食べている。 食べ方はありす種らしく綺麗な食べ方で、一口ずつ丁寧に口に運び食い散らかすようなことはしていない。 「ゆ〜ん!! ゆっくりおいしかったわ♪」 その後、男はまりさに殺された親ありすと幼ありすの遺体を、牧草地の端に埋めて弔ってやることにした。 途中で、何かトラブルがあったのかと心配したツーリングライダーに声を掛けられたので、ゆっくりを轢いてしまったことを説明する。 ツーリング中にゆっくりを轢くことは良くあることなので、お互い気をつけるように声をかけあうとそのまま走り去っていった。 親ありすと幼ありすの遺体を埋めて、その上に適当な石を置いて簡単な墓標にしてやる。 その前で、ありすはしばらく涙を流していたが、振り向くと巣に帰ると男に告げた。 男は子ありすに、焼き芋の残り半分を持たせてやった。 「ゆっ! それじゃおにいさん、ゆっくりしていってね!!」 「ありすもがんばれよ!!」 男は焼き芋を咥えて森の方へと跳ねていく子ありすを見送ると、ツーリングを続けるためにバイクへと戻った。 おまけーね 「あー、とりあえずカスタード拭いておくかな……」 バイクに戻った男は、ブレーキクリーナーとウエス代わりのキッチンペーパーを取り出すと、タイヤとホイールに付着したカスタードクリームを拭き取り始めた。 一通り綺麗に拭き取れたので、汚れた手もウエットティッシュで綺麗にする。 とりあえずゴミは袋に詰めてコンビニで捨てようと思っていると、まりさの声が聞こえて来た。 「ゆがぁああああ!! じじぃいいいい!! ばりざをだずげろぉおおお!!」 その場から動けずにじたばたと身をよじりながらまりさが吼えている。 その大きな口を見て、男はあることを思いついた。 「よう、まりさはお腹がすいて無いか?」 「ゆがっ!! まりささまはおなかがへっているんだぜ!! あまあまをよこすんだぜ!!」 「それじゃ、これをやるよ!!」 男はまりさの口に汚れたキッチンペーパーやウエットティッシュを詰め込んだ。 「ゆぐっ!! へんなあじがずるうううう!! ゆっぐじでぎないぃいいい!!」 カスタードとブレーキパッドのカスや排ガス汚れなどがしみこんだ紙なので美味しいはずが無い。 男は吐き出そうとするまりさを上から押さえつけると、まりさの顔に二、三回張り手を打ち込んだ。 「ゆがっ! むぎゅっ!! ごっくん!!」 どうやら無事に飲み込んだらしい。 「よし、それじゃ達者で暮らせよ」 そう言うと、男はえづいているまりさに背を向けてバイクへと戻った。 エンジンを掛けてヘルメットを被りあご紐を止める。 グローブを着けてバイクにまたがると、スタンドを上げて後方確認をしてアクセルを捻った。 バイクが走り去った後には、路上のカスタードの染みと、道端のゆっくりまりさが残された。 いいわけーね 気が付いたら子ありすを優遇しすぎてた。 gdgd感が否めない。 さらに後半失速した。 「ゆっくりいばらのけい」お借りしました。 餡子蛇足 「ゆっ、ゆっ、ゆっくりただいま!!」 親切なお兄さんに美味しいお芋をもらった子ありすは、家族で住んでいたお家へと帰って来た。 「ゆぅ……」 ありすたちのお家は、もともと何か小動物の巣だった場所を見つけて、親ありすが都会的にリフォームしたものだ。 親ありすより一回り大きい入り口から、一メートル程のトンネルを抜けると大きな部屋へと出る。 部屋の真ん中には、みんなで獲った虫さんや花さんを並べて食べた平べったい石のテーブルが置いてある。 部屋の奥には、夜寝るときにみんなで運んで床に敷いた枯れ草のベットがまとめてあった。 妹たちが宝物にしていた綺麗な石やちょうちょさんの羽などが出かけたときのまま部屋の隅に転がっていた。 母親や妹たちと一緒にいたときは少し狭く感じられたお家だが、いまは子ありす一人でとても広く感じられた。 子ありすは、もう二度とおうちで家族と一緒にすごすことが無いと思い出して涙を流した。 「ゆっ、これだけあれば冬もだいじょうぶね……」 お家の奥にある食料庫にお芋を運んだありすは、そこに蓄えられたご飯を見て呟いた。 親ありすは比較的賢いゆっくりだったので、早い時期から冬篭りの食料を備蓄し始めていた。 親ありすに子ありす、三人の幼ありすの家族5人で越冬するにはまだまだ足りないが、子ありす一人になってしまった今では十分な量だった。 ふと、ゆっくりの気配を感じで子ありすが部屋に戻ると、そこには見知らぬまりさがいた。 「ゆっへっへ、なかなかゆっくりしたところなんだぜ!!」 「ゆっ、まりさはだれ?」 突然の訪問者に子ありすが困惑していると、まりさの影かられいむが出てきた。 「ゆゆっ、へんなのがいるよ! まりさはゆっくりおそうじしてね!!」 「わかってるんだぜ! れいむはやすんでいるんだぜ!」 勝手に人のお家に入り、失礼なことを言い出した二人のゆっくりの言葉を聞いて、子ありすは理解した。 このゆっくりたちは、ありすと家族たちのお家を奪い取ろうとしているのだと。 厭らしい笑みを浮かべる二人を睨みつけて子ありすは言った。 「ゆっ!! ゆっくりしないででていってね!! ここはありすのおうちよ!!」 おしまい
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/836.html
※なにも悪さをしていないゆっくりが虐待、虐殺されます。苦手な方はご注意下さい。 ある日、草原をゆっくりれいむの親子が歩いていました。 子は一匹だけでしたが、親れいむは既に新しい赤ちゃんを体に宿しています。 つがいのまりさはゆっくりれみりゃから家族を守るために先日命を落しました。 するとある一人の人間の青年がゆっくり親子に近づいてきました。 「やぁ、ゆっくりしていってね」 「ゆっくりいていってね!」 「ゆっくちちていってね!」 青年とゆっくり霊夢の親子がそう挨拶を交わすと、 「この柿の種とれいむの赤ちゃんを交換しないかい?」 青年はそう親れいむに提案してきました。 「ゆっ! あかちゃんをあげるわけないよ! おじさんばかなの?」 「そうだよ、おじちゃんばかなの?」 当然ゆっくりれいむの親子はをそれを断ります。 ちなみに青年はまだ二日目に二十になったばかりです。 「でもれいむ、柿の種を植えて柿の木を生やせば、ずっと柿が食べられるよ。それに見たところ霊夢は新しい赤ちゃんがもうすぐ生まれそうじゃないか」 「ゆっ、ずっとかきが……?」 青年のその言葉に揺らぎかけた親れいむでしたが、すぐにその誘惑を振り切って返します。 「だめだよ! このこはなにものにもかえられないたいせつなれいむのあかちゃんなの!」 「おかあしゃん……」 親れいむの屹然とした態度に赤ちゃんれいむは感動しました。 しかし、青年はそんなもの意にも介しませんでした。 「交渉決裂だね。じゃあ実力行使だ」 青年はそう宣言するとしゃがみこみ、赤ちゃんれいむを問答無用に掴み上げました。 「お゛がぁ゛じゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛」 「ゆゆっ! れいむのあかちゃんかえしてぇぇぇぇ!!」 泣き叫ぶ赤ちゃんれいむを取り戻そうと立ち上がる青年に体当たりをしかける親れいむでしたが、青年の蹴りをその顔面にモロに受け、餡子を撒き散らしながら十メートルほど吹っ飛びました。 「ぶでゅ!」 「ありゃりゃ、手加減したんだけどなぁ」 餡子を撒き散らして地面に横たわる親れいむ。完全に気を失っていました。 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! お゛がぁ゛じゃ゛ん゛がぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「まぁいいや。はい、約束の柿の種」 泣き喚く赤ちゃんれいむを片手に、青年はポケットから柿の種を取り出すと気絶している親れいむの傍らに置き、親れいむのリボンに何かをつけるとその場を去っていきました。 赤ちゃんれいむはその後、お兄さんのおやつのお汁粉になりました。 その後日が暮れてから親れいむは目を覚ましました。 「ゆっ! れいむのあかちゃん!」 起き上がってすぐに辺りを見渡しますが大切な赤ちゃんの姿はどこにもありません。 代わりに親れいむの側には柿の種がありました。 「ゆ゛ゆ゛っ……でいぶのあ゛がぢゃん゛がぁ゛ぁ゛ぁ゛……」 ぐずぐずと涙と鼻水とを垂らして悲しむ親れいむ。大切な大切な子供が奪われていったのだから無理もありません。 「ごめ゛ん゛ね゛……あ゛がぢゃんのぶんも、あだらじいあ゛がぢゃん゛とゆっくりするねぇ……」 親れいむはそう誓うと失った赤ちゃんれいむを忘れないように、側にあった柿の種を持ち帰り、巣の前に埋めました。 「ゆゆゆ~♪ ゆっくりはやくそだってね~♪ はやくめをださなきゃちょんぎっちゃうよ~♪」 翌日より一匹残された親れいむは、毎日毎日埋めた柿の種に耳障りな歌を歌い続けました。 するとどうでしょう、なんと一週間も経たないうちに柿は芽を出し、木になり、実をつけたではありませんか。 「ゆゆっ! れいむのおうたのおかげで、かきさんがおおきくなったよ!」 もちろんれいむの雑音のおかげではありません。 これはれいむの埋めた柿の種が河童が開発した『試作急成長植物種子・ver柿』だったからです。最終目標は胡瓜。 何故青年がそんなものを持っていたかの説明は割愛します。 「これでかきさんがいっぱいたべられるよっ」 これから生まれる赤ちゃんのためにもと思い、親れいむはその場で跳びはねて喜びを表します。 しかし、ゆっくりでは遥か木の上にある柿の実がとれません。 それに気づいて親れいむは困りました。 するとそこへ親れいむの赤ちゃんを奪った青年が現れました。そろそろ柿の木が生える頃だと思いやって来たのです。 何故れいむの巣の場所を知ってるかというと、親れいむのリボンに発信機がとりつけられていたからです。 「やぁ、お困りのようだね?」 「ゆっ、おじさん。かきさんがとれなくてこまってるの」 何の警戒もなく自分の子供を奪った人間に助けを求める親れいむ。ゆっくりの餡子脳では、会った直後に頭に衝撃を受けたこともあり、一週間前にちょこっと出あった人間の顔など覚えていられないのです。 「じゃあお兄さんが木に登って柿さんをとってきてあげよう」 「ゆっ、ほんとう? ありがとうおじさん。ゆっくりしていってね!」 「…………ああ、ゆっくりしていくよ」 度重なるおじさん発言にも青年は動じず、軽い身のこなしで柿の木を登るとあっという間に実のなっている場所まで辿り着きました。 「ゆ~、おじさんすごぉい」 きゃっきゃっとウザく跳ね回る親れいむを眼下に収めつつ、青年は枝に腰掛け、美味しそうに実っている柿をとり食べてみました。 「おぉ、これは美味い!」 ややオーバーリアクション気味にその美味しさを表現し、本当に美味しそうに柿を食べていると、木の下の親れいむがよだれを垂らして青年を見上げていました。 「おじさんおじさん! れいむにも、れいむにもかきちょうだい!」 「うぅん、これは美味い。もう一個! れいむはもうちょっと待っててなぁ」 「ゆ~! さっさとれいむのためにかきさんとってね! はやくしないとおこるよ!」 青年が二個目の柿に舌鼓をうっていると、親れいむは更に鬱陶しく喚き始めました。 「おじさん、それはれいむのかきさんだよ!」 「だれもたべていいなんていってないよ!」 「わかったらさっさとかきさんをよこしてね、ぐず!」 「いわれたこともできないなんておじさんはほんとうにくz───」 「うるせぇ!」 「ぶべびゅ!?」 あまりに五月蝿すぎたので、親れいむを黙らせようと青年はまだ実りきっていない青く硬い柿の実を親れいむに向かって全力投擲してしまい、親れいむはその青く硬い柿の直撃を受け衝撃で体の上半分を撒き散らして死んでしまいました。 しかしなんということでしょう。その衝撃により、親れいむの体の下半分から赤ちゃんれいむが生まれてきたではありませんか。 「ゆっ!」 すぽんっ、と小気味よく元気に飛び出した赤ちゃんれいむ。 「ゆっくちちていてね!」 元気よく生後の第一声を背後にいるであろう親に放ちます。 しかし、 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!! お゛がぁ゛じゃ゛ん゛な゛ん゛でじん゛でるの゛ぉ゛ぉ゛!?」 見るも無残な親の死体を目の当たりにし滂沱の涙を流す新赤ちゃん霊夢。 「やっべ、やりすぎたか。計画が狂っちまったぜ」 柿を適度に少量与え、柿も子供も長期的に親れいむから搾取する予定だった青年は慌てて木から飛び降り、その場を去っていきました。 赤ちゃんれいむはその青年の姿をばっちり目に焼き付けていました。 そして、子供心ながら理解しました。あれが大切なお母さんを殺した犯人だと。 赤ちゃんれいむは復讐を決意しました。 その日の夜、それまで親れいむが暮らしていた巣にはこの日生まれた赤ちゃんれいむの他に、ゆっくりまりさ、ゆっくりありす、ゆっくりぱちゅりーが揃っていました。 皆親れいむの生前の友人でした。 「ゆるせないよそのにんげん!」 「そうよっ! そんないなかものはこらしめてやらなきゃ!」 「むきゅ!」 新しい赤ちゃんがそろそろ生まれてくる頃だと、友人揃って親れいむの巣に餌を持ち寄ってお祝いを兼ねて遊びに来てみれば、巣にいるのは一匹泣いている赤ちゃんゆっくりのみ。 どうしたことかと赤ちゃんれいむから話を聞くと三匹のゆっくりは我が事のように憤慨したのです。 赤ちゃんれいむを含む四匹が思うところはただ一つ。 人間に復讐を。 「むきゅ、わたしにいいあいであがあるわ!」 ゆっくりぱちゅりーがそう提案してきたので皆ぱちゅりーの言葉に耳を傾けます。 誰も盗み聞きする者など周りにいないのにごにょごにょと耳打ちをするゆっくり。 「それはいいあいであなんだぜ!」 「とかいはでかんぺきなさくせんね!」 「ゆっ! しょれならおかあしゃんのかたきをとれりゅね!」 ゆっくりぱちゅりーの提案した作戦に賛同の意を示す三匹。 こうしてゆっくりぱちゅりーの提案した作戦通り復讐を開始するゆっくり達。 決行は、三日後。 作戦決行日。赤ちゃんれいむは里の出入り口の側の草陰に隠れてずっとそこを見張っていました。 あの憎き人間の青年が通りかかるのを待っているのです。 生まれたての赤ちゃんれいむの拙い餡子脳ですが、ちらりと見ただけの青年の顔はしっかりと覚えていました。 いや、むしろ覚えていることのほとんどがその顔だけと言っても過言ではないでしょう。生まれたての赤ちゃんれいむの記憶には、本来覚えるべきことは一切無く、ただ親の仇の顔だけがありました。 「ゆゆっ、きちゃ!」 待つ事数刻。遂に里へと帰ってきた青年の姿を見つけた赤ちゃんれいむは、全力で隠れていた草陰から飛び出し、青年の足元へと駆け出しました。 「おにいしゃん、ゆっくりちていってね!」 「ん?……おぉ、ゆっくりじゃないか。ゆっくりしていってね」 特に嫌な顔もせずにゆっくり流の挨拶を交わす青年。赤ちゃんれいむは相手の顔を覚えていたようだが、どうやら青年のほうは覚えてなかったようである。 もっとも、ゆっくりんピースでもなければ人間にゆっくりの顔を見分けることは不可能に近いのだが。 挨拶を交わしながら赤ちゃんれいむは気づきました。青年が抱えている荷物に。 それは柿。赤ちゃんれいむはそれが自分の巣の前に生えている自分の柿の木からとってきたものだと思い、更に恨みを募らせました。 だが赤ちゃんにも関わらずそのような感情をおくびにも出さず、友好的な声で会話を続けます。 「ゆっ、おいししょうなかきしゃんだね!」 「あぁ、これか。どうだい? 一緒に食べるかい?」 「ほんと? ありがとうおにいしゃん!」 ピョンピョンと跳びはねて喜んでいると見せかけるゆっくりれいむ。実際にはその偽りの表情の下には般若のような形相が浮かんでいることでしょう。 きめぇ。 「じゃあお兄さんの家で一緒に食べよう。ゆっくりできるよ」 「ゆっ、ゆっくりしちゃいよ! おにいしゃんのいえでゆっくりちゃべよぅ!」 ────計画通り。 赤ちゃんれいむは青年に気づかれないように笑みを浮かべました。 (ゆゆっ、きたぜ!) (とかいはのありすたちがこらしめてあげるんだから!) (わたしのさくせんはかんぺきよ!) 家へと帰ってくる青年の姿と、抱えられる赤ちゃんれいむの存在を感知したまりさ達は今こそ決戦の時と気合を入れます。 ゆっくりぱちゅりーの作戦の全容はこうでした。 まず青年が家を留守にしている間にまりさ、ありす、ぱちゅりーが家に侵入。 ぱちゅりーは暖炉に隠れ、ありすは水桶の中に隠れ、まりさは屋根に隠れる。 そして帰ってきた青年が体を暖めようと暖炉に近づいたところでぱちゅりーが体当たりをしかけ火傷を負わせ、急いで水桶の水で冷やそうとしたところをありすが攻撃し、慌てて外に飛び出したところを屋根の上からまりさがトドメを刺す、という、本人達曰く『かんぺきなさくせん』でした。 青年が家を留守にする時間も、青年の家がどこにあるのかも、決行までの三日間の間に危険を顧みず調査した結果分かっていました。 「ただいまぁ、っと。誰もいないけどな」 「ゆっ、ゆっ、ゆっくりちゅるよ」 家の戸を開け、赤ちゃんれいむを抱えた青年が帰宅しました。 (ありす、ぱちゅりー、頼んだぜ!) 屋根の上から心のエールを送るまりさ。 しかし、本人達は気づいていなかった。 この作戦の致命的な欠陥に。 「ふ~、流石に寒くなってきたなぁ。暖まるか」 そう呟く声を聞いたまりさは(やっちまえぱちゅりー!)と心の裡で叫びます。 暖炉に近づいていく青年に、赤ちゃんれいむも内面でほくそえみます。 「ふ~、あったけ~」 柿と赤ちゃんれいむを脇に置き、暖炉で暖まる青年。 その様子に赤ちゃんれいみは(せいじぇいいまのうちにしあわせをかみしめちぇおくんだにぇ!)と罵倒しますが、いくら時間が経っても赤ちゃんれいむとまりさが思うような展開になりません。 「ゆっ?」 赤ちゃんれいむは不思議に思いました。 作戦通りならば既に暖炉に潜んでいたぱちゅりーが攻撃を仕掛けるはずだからだ。 しかしその疑問は、すぐに解消された。 「ん? なんだこれ」 青年がそう不思議そうな声を出すと、暖炉の方へとその手を伸ばし、ある物をつまみあげました。 「ゆぅ゛!? ぱちゅりー!?」 それはすっかり焼き饅頭と化したぱちゅりーでした。既に息絶えています。 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛! どぼぢでぇ゛ぇ゛ぇ゛!?」 「お? なんだ? お前の知り合いなのか? じゃあ生き返らせてやらないとな」 青年はそう言うと焼き饅頭と化したぱちゅりーを右手に、赤ちゃんれいむを左手に持つと水桶の方へと向かいました。 「水をかけてやれば生き返るからなぁ」 そう赤ちゃんれいむに言い聞かせながら水桶の側に立ち、水桶の中を覗ける位置に赤ちゃんれいむを置く青年。 赤ちゃんれいむは予想外のぱちゅりーの死に動揺しながらも、(ばかだねおじしゃん!)と内心で勝利を確信してもいました。 当初の予定とは違うがありすのいる水桶けと近づいた。これでお前の命運も終わりだ、と。 しかし、もちろんそんなことにはなりませんでした。 「ん? なんか浮いてるぞ?」 青年が水桶の中を覗きながら呟く声に反応し、中を覗き込む赤ちゃんれいむ。 「ゆぶっ! あ゛り゛ずぅ゛ぅ゛!?」 そこにあったのはすっかり皮が水にとけて、クリームを水桶の中にぶちまけているありすの死骸でした。 「なんだ、こいつもお前の知り合いだったのか」 青年は優しくそう赤ちゃんに話しかけますが、既に赤ちゃんれいむは混乱の極みにありました。 なんでぱちゅりーが死んでいたのか。なんでありすが死んでいたのか。 考えても考えても答えは出てこず、生まれてからわずか三日で連続して目の当たりにした仲間の死から、赤ちゃんれいむはその場を逃げ出しました。 「ゆ゛ぶぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛! ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!お゛う゛ぢがえ゛る゛ぅ゛ぅ゛!」 涙と鼻水を撒き散らし、一目散に開けっ放しの戸へと駆けて行く赤ちゃんれいむ。 屋根に待機していたまりさは突然逃げ出してきた赤ちゃんれいむに驚き、屋根から下りてきました。 「どうしたんだぜ? ありすとぱちゅりーは!?」 まりさは逃げようとする赤ちゃんれいむを必死になだめすかし事情を聞きだそうとしますが、赤ちゃんれいむは泣いてばかりで何も答えません。 「どうしたんだぜ? 言ってくれないと分からないんだぜ!」 「────じゃあ俺が教えてあげるよ」 「ゆっ?」 すっかり失念していた青年の声に振り向くまりさの顔に、べちゃっ、と何かがはりつきました。 慌ててそれをとり、それが何かを確認するまりさ。 「ゆっ、ゆぅぅぅぅぅぅ!?」 それはすっかりぶよぶよになったありすのデスマスク。そしてまりさの目の前には焼き饅頭となったぱちゅりーの死体が転がっていました。 「ありすと、ぱちゅりーはね~……死んじゃった♪」 その一言でまりさは逃げ出した。 泣き続ける赤ちゃんれいむも放って逃げ出した。 ゆっくりの中でも狡賢いまりさはすぐに理解した。作戦は失敗したのだと。 このままでは自分も殺されてしまうと。 だから逃げなくては────。 と、そこまで考えたところでまりさの思考は断ち切られた。 青年に踏み潰されて一撃で絶命したのである。 泣きじゃくる赤ちゃんれいむはその光景を目の当たりにしてしまった。 潰れる帽子。変形する皮。飛び散る餡子。響く足の音。 びちゃびちゃと顔にかかるまりさの餡子を受け、赤ちゃんれいむは絶望した。 しかしそれも長くは続かない。 そのすぐ後に赤ちゃんれいむも踏み潰されたからだ。 「バカな饅頭共だ。お前達の作戦(笑)なんか全部知ってたっての」 まりさと赤ちゃんれいむの死骸を踏みしだきながら青年はそうこぼす。 三日間に及ぶゆっくり達の調査。本人達は気づかれていないつもりだったが、バレバレだったのである。その上「むきゅ、あそこにぱちゅりーが隠れるんだね」だとか、もろに大声で作戦(笑)を口走っていたのである。 青年はそれを知り、外に出るのにわざと暖炉に火をつけたまま出て行ったし、里の者に「考えがあるので気づかないふりをしてやってください」と言っておいた。 全ては青年の掌の上だったのである。 「やっぱ復讐はよくないよね♪」 青年はゆっくり達の死骸をまとめて生ゴミと一緒にまとめると、あらためて暖炉に暖まりに行った。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5159.html
精神的にゆっくりをいじめたい話 (なまぬるいよ!) 「はい!今日は待ちに待ったれみりゃの特別な日です!」 「うーっ♪」 「何の日かわかるかなぁー!?」 「う?うーうー!」 「人の言葉を喋れよ豚まん!」 ドゲシッ 「うえええええん!!!」 「あ、泣いてしまった。まあいいか、エムっけあるしこいつ」 やあ。僕は虐待お兄さん。 エムっけのあるれみりゃを飼っているよ! 今日はゆっくりを精神的にいじめるトレーニングをしよう! 虐待お兄さんたるもの、トレーニングはかかさないよ! じゃあ、一つ目いってみようか! このトレーニングでは、れみりゃと、適当なれいむやまりさを使うよ!飼っているれみりゃに協力してもらうことにしよう! さて、今回使うれいむとまりさは、番だけども、 このまりさ、一度試したことがあるからわかるけど、れみりゃに襲われたりしたら番を見捨てちゃうんだ! 前のお嫁さんはそれで死んじゃったんだよねー。 じゃあ、早速虐待部屋にれいむとまりさを放そう! 虐待部屋はバカがつくほど広いんだ。虐待お兄さんたるもの、虐待ビデオでお金を稼いだりもするから虐待部屋は広くて損はないよ! 「ゆゆっ?おにーさん!なにここ?ゆっくりできるの?」 「ゆっくりできるんだぜ?」 「ゆっくりできるよ。ほら、草もいっぱい生えてるし、ちょうどいい洞穴だってあるよ。ほら、あっちに」 「ゆゆ!!まりさたちはここをゆっくりプレイスにするんだぜ!!」 どうやら気に入ってもらえたらしい。 虐待部屋は自然に近い状態にするのもアリだと思うよ。 ま、洞穴のとこは、火炎放射器とかを壁に隠してあったりするけどね…。 「ゆっ!まりさ!きょうはれいむがごはんさんとりにいくよ!」 「いいのぜ?」 「れいむにまかせてね!」 「わかったぜ。いってらっしゃいのぜ!」 ぜっぜぜっぜうるさいなあ。あ、監視カメラやマジックミラーでの観察は必須だね。状況がよくわかるから。 しかしれいむは健気だね。新居に移ったその日から食料集めかあ。 「ゆゆーん!おいしそうなりんごさんだよ!」 「ゆ?あまあまさんだあああ!!わーいわーい!ゆっくりできるよぉ!」 リンゴを見つけたか。栄養たっぷりだぞ、ふふふ。 え?あまあまさん?あ、レイパーれいむを3ヶ月かけて作り出した時に犠牲になったゆっくりの亡骸が残ってやがった! 「まりさ!これできょうとあしたはゆっくりできるよ!」 「あまあまさんもあるのぜ!れいむはすごいのぜ!」 「ゆふふふー、まりさには負けるよぉ」 「ゆふふふふ」 結構仲いいのな。さて、1日ゆっくりさせたら、翌日まで放置していて大丈夫。 あ、レイパーれいむの話でもしようか? レイパーれいむは、お兄さんが秘蔵の妄想自作マンガや工口画像を見せたり、 すりすりしまくったりした結果に出来たものだよ。 完成した後は虐待部屋でテストしたんだけど、レイパーありすと違って警戒されないから、どんどん犠牲になっていくんだよ。 でも一応母性が強いれいむだから、レイパーありすと違い、犠牲になったゆっくりの子供には子守唄を聞かせたり、 朽ちた犠牲者の中身を食べさせたりするんだよね。なんか偽善者っぽくて笑える。 この前はゲスなドスの群れに潜入させたっけな。 さて、朝になったられみりゃを放して虐待部屋のゆっくりを蹂躙! といきたいところだけど、 れみりゃと適当なれいむをセットで放す。 放すタイミングが重要で、そうだな、今回はれいむが出てきた時にしよう。 そら、出てきた。二匹とも!!いけ!!! 「ゆ〜、きれいなおそらさんだよぉ〜♪」 「ゆ?なにかきこえるような?」 「ゆぎゃあああああ!!!いだいよおおおお!!!」 「う〜♪う〜♪」 「ゆっ…れみりゃだ!見つかるまえににげるよ!」 このれみりゃにはわざとセットになったれいむのみ食べるように言ってあるけど、 野良れみりゃとかにやらせるとトレーニングの予定が狂うこともあるので、気を付けないとね。 「まりさぁ!!れみりゃがいたんだよ!!」 「なにいってるんだぜ?ここはゆっくりできるはずだぜ?」 「でもほんとにいたんだよぉ!!」 「ゆう…ゆっくりできないのぜ」 「だいじょうぶかなぁ、みつからないよね…?」 「だ、だいじょぶにきまってるぜ!まりさはさいきょうだからみつかってもたおせるぜ!」 「そそそそうだよね!大丈夫だよね!」 2匹に「ゆっくりできないれみりゃがいる」と思わせるのが先の行動の目的さ。 では、2匹とも出てくるまで待とう。 出てきたら、少したったぐらいでれみりゃを放す。 れみりゃには「れいむを頭に乗せて一緒に遊んでやってくれ」と言ってある。 ここが今回のトレーニングの要さ! 「ゆゆーん、すてきな花だよぉ」 「れいむにあげるのぜ!」 「ゆっ!すてきなぷろぽーずだね!」 「ゆへへへへ…」 「うー♪」 「「どぼじでれみりゃがいるのおおおおおおおおおお!!!」」 「れ、れみりゃだよ!まりさ!」 「わわわかってるのぜ!!でも、でも…まりさはたたかわないのぜ!!!」 「ゆううう!?どぼじでえ!」 「れいむがおとりになって、まりさをにがしてくれるからだぜ!あばよ!!」 「ゆぎゅうううう!おいてかないでよおお!ひどいよ!うらぎりものぉ!!」 想定通り、まりさはれいむを見捨てたよ。語尾にぜが付くまりさはこういう行動が多いんだよなあ。 「うー♪」 「ゆうう…ひとりでもたたかうよ!」 あれ、勇敢だな。ボインボインとれみりゃに体当たりしているぞ。 「うー!」 「きいてるの!?きいてないの!?わからないよおお!ううう!!」 そんなちぇんみたいなセリフを喋らなくても。 「うー」 「…ねえ、たべないの?どうして?」 「うー!」 「ゆー、ふしぎなれみりゃだよ!」 「うー♪」 「のっけてくれるの?」 よしよし。 「おそらをとんでるよお!すごいよ!れみりゃはゆっくりできるよ!!」 「うーうー♪」 それじゃ、ここでお兄さんが登場だ。 「れいむ、楽しんでるね」 「ゆゆっ!お兄さん!ちょっとこわかったけど、ゆっくりできるれみりゃもいるんだね!!」 「そうだよー。実はそのれみりゃはお兄さんが飼っていたんだよ」 「じゃあおともだちになれるの!?」 「なれるよ。あ、心配しなくてもいいよ。れいむをエサになんかしないから」 「あんしんしたよ!!ゆ、でも、あのまりさは…」 「せっかくだからからかってやろう!」 「いいあいであだよ!!れみりゃ!まりさをおいかけてね!」 お兄さんは退室して、また外から様子を見るよ。さあクライマックスだ! 「ゆっぐ、ゆっぐ、ばかれいむはぎせいになったのぜ!まりさはいきのびるのぜ! ごはんもひとりじめできるし、ばかれみりゃさまさまなのぜ!!」 「まりさ!ゆるさないよ!」 「どぼじでれいむがいるのおおおお!!ばかれみりゃにのってるじいいいいい!!」 「れみりゃがのっけてくれたんだよ!ひどいまりさはれみりゃものせないっていってるよ!!」 「う゛ー!!」 「ぢぐじょおおおお!!!ばがでいぶどもどもぶっごろしでやるうううううう!!」 「うーーーー!!!」 「どぼじでだいあだりあだらないのおおおおおお!!」 いいぞ!れいむと一緒にまりさの攻撃をよけ、自分から手は出さない! 精神的に追い詰めるんだ! 〜30分後〜 「ゆ…ゆ…つかれた…」 「うー」 「まりさはゆっくりれっとうかんをかんじてね!」 「ゆ…ゆ…もうやだ…」 まりさはかなりストレスがたまっているはずだ! もう少しだ! 「まりさはもうたのまれてもけっこんしてあげないよ!」 「ゆ…ゆ…ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆっゆゆyっゆゆゆゆゆゆゆうゆゆゆゆゆいうるゆゆるうゆうゆゆゆゆゆゆゆゆ」 「ゆ?まりさのあたまがおかしくなったよ!」 「うー♪」 「そうだね!おにいさんのところにいこうね!」 フィニッシュだ!まりさはストレスのあまり気が狂った! しかし、トドメがあの一言か。まりさも一応れいむの事を好きではいたようだなあ。 あ、れみりゃきた。 「おまえたちはれいむの部屋で一緒にゆっくりしててね」 「うん、わかったよ!」 乗せてしかも飛んだまま移動しているって不思議な光景だわ…。 さて、後始末はお兄さんがやらないとね。 「YUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYU」 「まりさ」 「湯があああああああああああああああああああああああああああああ愛wf呪医あああああああああああああ ああh著tvwskkhvwヂvhfdvgfgvhsfsgrjjtbsjvレkjjkレjjgレjjgレjhgrhケvkレwjvgkjvgrケtvkレvghレvhレgvjレvgレkvgレkvgレkゲrkj」 「死ね」 ブチッ 「……ゆ゛っ゛…」 悲しい最後だなぁ。それじゃあ二つ目いこう。 二つ目のトレーニングは、シンプルに、レイパーありす50匹をつめこんだ部屋に適当なれいむを入れるんだ。 レイパーありす50匹は一歩間違えれば危険な代物。トレーニングが終わったら、潰すなり、鎮めるなり、 はたまた君がHENTAIならその性欲を自らの性欲でうちたおすのもアリだよ! ともかく、れいむを入れる前に、ありすのいない空間を作って、外から入れないように仕切りを作るんだ。 そうしないと、こうなる。 「ゆっくりしていっでねえええええ!?でぎないよおおおお!!!」 「はあっ、はあっ、はあっ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 3匹のありすにこすられまくって、犯し殺されてしまうよ。 運が悪いと、子供が生えたのに反応してキモいことを口走るよ。 「はあ、はあ、ありすとれいむのあいのけっしょうなのねえええええ!! さらなるあいをあたえてあげるわあああああああああああああああ!!!」 と産まれてもいない子供に突進。これはひどい。死ね。 本番といこうか。 「ゆっくりしていっで…エレエレエレエレエレエレ」 「はいてるれいむもがわいいいよおおおおおおおおお!!!!」 周りを囲むレイパーに気付いた瞬間、激しく嘔吐した。 一応れいむがいる場所を居住空間として、嘔吐物やうんうん、しーしーをする穴(穴の先は排泄物置き場。これはまた別の虐待に使うこともあるよ!)や、 水飲み場、おふろ(浅いものじゃないと溺れちゃいます)、遊具やベッド、緊急時のオレンジジュースを用意しておこう。 「はあ…はあ…おれんじじゅーすさんがあるよ…ゆ、ゆう、あぶなかったよ…」 「はあはあはあはあ…どぼじでれいむにごのあ゛いをづだえられないのがじらあああああ!!!!!」 「こ、こないでね!!!…あれ?これって、ありすはこれないの?」 「ううううううううううううううう!!!!ぐるじいいい!!あいをおおお!!!」 「ゆ、ゆう…うるさいしきもちわるいからゆっくりできないけど、これならやっていけそうだよ」 と、まあ、ありすを放置プレイしつつ、れいむに普通に生活させる。 一度でもお兄さんとか元の母親の姿をみているゆっくりだと、ストレスですぐにさっきのまりさのようになるから気を付けて。 さて、ここでこのトレーニングのターゲットを明かそう。 そう、ターゲットは実はれいむではなくレイパーなんだよ! レイパーは実はその愛(笑)を受け止めてくれる相手がいないと…おっと、これはヒミツ。 それじゃ、一日1体、ゆっくりを投下するよ。 「ゆっ?レイパーだああああ!どぼじでごんなにいるのおおおおおお!!!」 「まりさああああああ!ありすがあなたをほねぬきにするからねええええ!!」 「やべでよおおおおおお!ずっぎりじだぐないいいいいい!!」 五日経ったら、二日に1体にシフトするよ。 さらに三日経ったら、一気に1週間に1体にする。 こうなると、ありすは阿鼻叫喚。 「ぐるじいいいいい!!!!」 「ゆゆう、きもちわるいよ!こっちこないでね!」 「でいぶうううう!!ごっぢぎでずっぎりじまじょうよおおおお!!」 「やだよ!あっちいってね!」 人間のようにはいかず、一人では性欲をためこむばかり。 レイパーどうしですっきりはしないので、どうにもならない。 ありすたちが不満を口にし始めたあたりで、まりさをれいむの居住スペースに投下。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!ゆ!?レイパーだ!!!」 「大丈夫だよ!こっちにはこれないから!ゆっくりしようね!」 「ゆ、ゆ!ほんとだ!ゆっくりしようね!」 しばらく置いて、仲良くなったら照明を薄暗くする。 夜のような感じでね。 「ゆ…夜なの?」 「でもいままで夜にはならなかったよ?」 「ゆゆう、まあいいよね」 「そうだね。…ねえまりさ…」 「ゆ?なに?」 「れいむ、あかちゃんほしいよ」 「でいぶうううううう!!!まりざああああああああ!!!!わだじの゛ごどもはらんでええええええええ!!」 「…むししようね。うん、いいよ。」 ありすの目の前ですっきりをさせるというわけ。 「「すっきりー!」」 「ああああああああああああああああああああああああずっぎりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいじだいいいいいいいいいい」 「ゆゆう、いきなりレイパーがいたら怖がらないかな?」 「たぶん、目を開ける前にあんぜんだっていってあげたらだいじょぶだよ」 「そうかなあ」 さて、これでゆっくりした家族生活をはからずもれいむとまりさは見せつけることになる。 ありすは、性欲がたまって、だんだんヤバい状態になる。 「ゆげっ、ゆげっ、、ずっぎり、ずっぎり!!!」 「ゆげじ!!ずぎ!ずぎり!あい!あい!」 「あかちゃん、あれがれいぱーだよ」 「ゆ?きょわいよお!」 「ゆっくりできるよ。あんしんしてね」 「ゆっきゅりちゅるよ!!」 「あぎゃ!!!ずううう!ぎぎぎい!」 これをお兄さんは自爆症候群と呼んでいるよ。 自爆症候群とは、ありすがすっきりできなすぎて自爆することをいうよ。 あ、ほら… パァン!!! 「ゆげええええええええげげげげげげっげえ!!!」 パァン!!!!! 「あああああああ!あいがだりないのおおおおおお!」 パンッ!! しかし中にはあまりのキツさや本来の家族愛を目にして正気に戻る者もいる。 「ああああああああああ!!!……ゆ…ゆ?どぼじでれいぱーがいるのおおおおお!?」 「ゆげっ!ずぎり!ずぎり!」 「いなかもの!ずっぎり!じだくないよおおおおすっきり!!うわあああああすっきり!」 正気に戻ると最早同種ですっきりするのも厭わないようで、即犠牲になる。 このような犠牲者から生えてきた茎を、素早くマジックアームで確保。 オレンジジュース漬けにして素早く赤ゆっくりとして誕生させる。 それら全てがありすであり、またレイパーと元レイパーの子ということで、 ちょっとすりすりしてやったら性欲狂いになる超過敏な爆弾だ。 これを、成長を早める薬を使用しつつ、 レイパーをその愛でうちたおすことを教える。 「ゆゆ!ときゃいはのありしゅがいなかもののれいぱーにときゃいひゃのあいをおしえりゅのね!!」 まあ自覚のないレイパーということで。 大きくなったらレイパーありすの部屋に投下。よく見たらもうありすが30匹ぐらいになってるな。 「あがぢゃあああああああん!!!!ありずのあいをうげどめでえええええ!!!」 「ゆっ!いなかものね!ほんとうのあいをおしえてあげる! んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「っ゛!!!っ゛!!!っ゛!!!…もっ…っ゛!!!ずっぎ…!!!」 レイパーをレイパーが犯し殺す。不思議な光景である。 また、普通のレイパーとは性質が違うので、なんか、こう、ものすごい。 犠牲になったレイパーの頭からは茎が50本生えている。うわあ。 「すっきりー!!ふう、いなかものはいなくなったわ!!」 「たしかにいなくなったけど、やっぱりきもいよおおおおお!!」 「どぼじでぞんなごというのおおおおおおおおおおお!!」 パァン!!! 成長を早める薬は、精神的な面での成長が遅くなるという欠点を持つ。 ようするに豆腐メンタル、いや饅頭メンタルということで、罵倒されると素早く爆発する。 レイパーが全滅したら、れいむとまりさの家族の待遇は自由だ。 トレーニングの一環として、殺すことにしよう。 「ゆっ!おにいさん!ゆっくりしていってね!」 「うん!ゆっくりしていくよ!れみりゃも仲間に入れてね!」 「え?」 「うー♪」 れみりゃにエサをあげよう! 「れみりゃはむりだよおおおおお!!」 「うー!!」 「いだいいだいいだいいだいいだい!!!!!」 「おかあしゃあああああん!!!」 「うあー!!」 「ああああああああああ!!!」 「うーうー♪」 全滅したぞ! さて、トレーニングはここまで! みんなもゆっくりトレーニングしていってね!!チャオッ☆ 「おにーさん、なんなのこれ…」 「虐待お兄さんに捧ぐトレーニングビデオ 第一弾!らしいけど…」 「なんか…やだ…」 「…もう借りるのやめるよ」 「それがいちばんだよ…」 終 [[このSSに感想をつける 感想フォーム]]
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1782.html
※一部東方以外のパロディです ※独自の設定があります ※虐待成分がおまけに過ぎません ※同じタイトル等あったらごめんなさい 「おまえは この おせろっとが もらう!」 崖を挟んで睨み合う俺と奴…。 待ち伏せの上、周囲を大人数で囲み、威嚇射撃でご挨拶、前には不意討ちもあったな…。 どう考えても正々堂々とは言えない一騎討ちが始まった…。 俺は以前、美ゆっくり探しを行った地に再び訪れた。 謎の爆発によって壊滅した村の調査と、もう一つの密命の為に…。 村を襲ったゆっくり達は、一部を残してまた別の村を襲う準備の為に拠点へ戻っていた。 現地を訪れた俺を待っていたのは、熱烈なゆっくりコールだった。 …と言っても、その先に続くのは消えろだの帰れだのという悪意ある言葉だったが…。 加工所からの情報で、現地にゆっくりの群れの中にスパイがいる事が判明し、 合流の為壊滅した村近くの小屋の跡地へ向かった。 そこで何を言ってるのか良く分からない赤髪緑帽子のゆっくりと出合った。 状況と態度から察するにこいつがスパイだろう。 めーりん種でまともに話せないのにスパイだと…? どなたか“ゆっくリンガル”ください、一昔前に流行った翻訳機です。 一夜明けて、俺達は以前にも戦った事のあるゆっくり達に囲まれていた。 種族の飾り以外に赤い帽子を被ったちょっと強めのゆっくり達だ。 流石ゆっくりだ、何匹潰しても幾らでも湧いてきやがる。 その姿を見るなりスパイは一目散に逃げ出して、俺に全部押し付けやがった。 次遭ったら遠慮なく潰すか…。 勿論、赤帽子共は軽く捻ってやった。 壊滅した村の調査は直ぐに終わった。 …というのも、全て跡形も無く吹き飛んでいたからだ。 一体何があったのだろうか…? ゆっくりの群れは少数を各地に派遣し、そこを拠点として防衛している。 野生のゆっくりが考えたにしては良く出来た作戦だ。 惜しむらくはゆっくりであるという事だけだろう。 虫を追いかけたり、手近な奴と交尾していたりと全く防衛していない。 後ろに忍び寄ってみたりしたのだが全く気付かない。 余りに馬鹿らしいので全員爆破しておいた。 そして、切り立った崖に達した所で奴と再び出遭った。 村近くの小屋でのスパイとの合流時の赤帽子の襲撃時にいた奴らの親玉だ。 以前の戦いで弾幕が薄いと指摘したやったのだが、今度は武器を変えてきやがったか。 また出て来るのは簡単に予想出来るから、次は嘘吐いて弱体化させてみよう…。 さて、あの自称山猫の式神猫モドキに格の違いを“わからせて”やるとするか…。 「…とまぁ、昨日こんな感じの小説読んだんだけどだけど…」 「あっそ、暑苦しいから話しかけないで」 「おいおい、だったらそんな冷たい態度取らないでくれよ…。 これで扇いでやるからさ…」 「ありがとう、いいセンスね」 【俺と彼女とゆっくりと】 ~ゆっくりいーたーさくせん編・序の口~ さて、今日も今日とて彼女の憐れな奴隷である俺は、野山を駆け巡っていた…。 誤解を防ぐ為に言っておくが、これでも一応彼女とは恋人関係なんだぞ! 恋人関係なんだ! 恋人関係だと思う…! 恋人関係なんだけどなぁ…。 「♪ゆっく~り~ 追~いし~ 彼~の~山~」 そんな事を歌いながら歩く俺の、今回の任務は“美ゆっくり”の追加補充。 前回彼女が“つい、やってしまった”ので、新しい個体を探さなくてはならないのだ。 「♪ゆっく~り~ 釣~りし~ 彼~の~川~」 ストレスでおかしくなった訳ではない。 目の前の川の上にゆっくりがいるのだ。 ゆっくりというのは本が饅頭である為、非常に水に弱いのだが、 その飾りは饅頭ではない為、物によっては水に耐性を持っている事がある。 特に、大きな帽子を被っているまりさ種は、時に帽子を逆さまに川に浮かべて、 枝をオールの様に使って川を渡る事もあるというのだから驚きだ。 実際に見たのは今日が初めてだが、なるほど大したものである。 「あまあまさん、ゆっくりまってね! まりさにたべられていってね!」 暇潰しとストレス解消を兼ねて、そのまりさで遊んでいるのだ。 捕獲網(今回は持って来た)の先に糸、その端に駄菓子を括り付けて垂らす。 口の近くに持っていっては食い付く前に離し、また近づけては離す。 「ゆぅううう! あまあまさん、もっとゆっくりしていってね!」 焦らされに焦らされて、遂に駄菓子に対して怒り出すまりさ。 駄菓子だけに可笑しな話ではあるが、俺からすれば共食いにしか思えないがな。 「ゆっ! あとちょっとでとどきそうだよ! ゆぅ~ん!!」 飽きてきたので届くか届かないかのギリギリの位置に餌を固定する。 まりさが軽く一跳びすれば簡単に取れる位置だ。 多少は気晴らしになったから、褒美として食わせてやろうとした。 「ゆっくりたべるよ!」 あっ、跳ねた。 「ゆごぼぼぼっ! どうしてまりさがおぼれてるのぉおおおっ!!?」 あっ、溺れた。 残念、あまあまはお預けだな。 「さて、美ゆっくり探しを再開するか…」 俺は立ち上がると、再び山の中へと入っていった。 暫く探し回っていたが、一向に美ゆっくりと呼べる代物は見つからなかった。 気が付けば日は高く昇り、昼食を摂る時刻になっていた。 ここで取り出したるは彼女の手作り弁当! …といけば嬉しいのだが、非常に残念な事に彼女の料理の腕は俺以上に残念である。 泣く泣く自分で作った弁当を広げる事にする。 今日の献立はシンプルに握り飯と漬物と玉子焼きと。 自慢じゃないがこのメニューに関しては並大抵の奴に負けない自身がある。 それしか作れないので極めてしまったとも言うがな! そもそも一人の期間が長く、やっと出来た彼女がアレでは…。 あれ、おかしいな…? このオニギリ、塩入れてないのに何だか塩辛いや…。 一つ目を食べ終え、さて二つ目というところで、背後から大きな気配がした。 不審に思って振り返ると、いつかのドスまりさではないか! 「おにいさん、どうしてもどってきたの…?」 「ドス…!」 因縁の相手ではあるが、迂闊に攻撃する訳にはいかない。 以前このドスと戦った時、邪魔が入ったとはいえ、俺はこいつに負けたのだ。 俺は舌で絡め取られるのを警戒して、距離を取り身構えていた。 「またむれのなかまをつかまえたんだね。 ゆっくりしないでかえしてもらうよ!」 食後のデザートにしようと思って一匹捕まえていたのが拙かったらしい。 しかし、一体どうやって嗅ぎ付けて来るのだか…。 「この前は不覚を取ったが、今回はそうはいかないぜ! お前と出遭った時の為に銃を用意させてもらった!」 知り合いの猟師から猟銃を譲り受け、持ち運びし易いように銃身を短くしてある。 威力は劣るが、軽くて持ち運びが容易で、扱いやすいのが特徴だ。 河童に頼んで作ってもらった甲斐があるというものだ。 「そんなものでまりさをたおせるとでも…?」 「確かに、倒すのは無理だろうな? でも、対抗手段としては十分だぜ!」 ドスまりさを倒す場合、その分厚い皮を打ち抜く為に、数発の銃弾を要する。 一般的な対処法として罠で足止めしての一斉射撃があるが、 この小銃ではそこまでの威力は無いし、何より弾が無い。 だが、足に撃ち込んでやれば動きは大幅に制限できる。 その間に俺はゆっくり逃げ出せば良いのだ。 「はやくなかまをおいてにげたほうがいいとおもうけど…?」 「はっ! 言われなくてもスタコラサッサだぜ!」 発砲! …とは言え、威嚇射撃的なものだ。 「うおっ、まぶしっ!」 火薬の量を間違えたか? 銃口から閃光が放たれ、目が眩んで狙いを外してしまった。 その隙にドスの接近を許してしまい、その舌で俺は捕らえられた。 直ぐに離れようともがくが、ドスはそのまま俺の腕を捻り上げていく。 「ぐおぁああ…っ!」 指の力が緩んだ隙に、手から銃を奪い、器用に分解して銃を捨てるドス。 その為、舌の拘束から逃れる事は出来たが、痛みで右腕が思う様に動かせなくなった。 「うではもうなおっていたんだね」 「こっ、このやろぉおおおっ!!」 頭にきた俺は回し蹴りを仕掛けるが、ドスの分厚い皮には余り効果が無く、 逆に俺が弾き飛ばされてしまった。 体制を崩した俺をドスは再び拘束し、俺から荷物を取り上げていく。 「ぶきもそうびもうばわれて、どうやってたたかうの?」 「くっ、くそ…っ!!」 デザートのゆっくりを奪われてしまった。 そして、事もあろうにドスは俺の荷物を崖から放り投げてしまった。 「あっ、てめぇ俺の荷物を! …というか昼飯をっ!!」 「これにこりたら、ゆっくりしないでおうちにかえってね!」 それだけ言うと、ドスは俺を地面に叩きつけて去って行った…。 「うぉおおおっ! 俺の昼飯を返せぇえええええっ!!」 体は痛いわ、腹は減るわで散々である。 「許さん、絶対に許さんぞ、ドスゥウウウッ! 食い物の恨みは恐ろしいという事を思い知らせてやるっ!!」 俺はドスに復讐を誓ったのだった! 「それで、泣いて帰ってきた訳ね」 「違うって言ってるでしょぉおおおおっ!!?」 泣いてなんか無いやい! これは心の汗だい!! 「それより、さっきの話から想像するより、随分怪我が酷いみたいだけど?」 「あー、それはですね…」 あの後、転がり落ちていく昼飯を追って俺は崖を降りていった。 その途中、包みから握り飯が零れ落ち、途中の坂に開いた穴に落ち込んだのだ。 「これはアレですよ! 中を覗くと、腹をすかせたゆっくりがその握り飯を食っていて、 お礼に金銀財宝ザックザクという…!」 「それで、何で怪我をするの?」 「穴の中を覗きに行って、足を滑らせて崖から落ちました」 「あなた、ドスに殴られ過ぎて餡子脳になったんじゃない?」 「どぼじでぞんな事言うのぉおおおおおっ!!?」 「そんな事より、結局美ゆっくりの捕獲は出来なかったのね」 「うぅ…、はい…、その通りです…」 「素麺かぁ…、私は耐えられないわね…」 (俺の給与査定の事かぁあああっ!!?) 「まぁ、いいわ。 一匹はこっちで用意出来たから」 「へ? 俺以外に誰かに捕りに行かせたのか?」 「いいえ、前回美ゆっくりれいむの遺伝子を採取したのを覚えている?」 「ああ、お前が暴走して餡子を抜きまくった…」 「余計な事は…、言わない方が…、身の為よ…?」 「はい、すいませんでした!」 冷たい視線に射殺されるところだったぜ! 「あのー、それがどう関係しているんでしょうか?」 「ゆっくりには遺伝子があると説明したわね。 遺伝子があるならば、その複製も出来るという事よ」 「ま…っ、まさか、ゆっくりのクローン!?」 「その、まさかよ。 実験は成功したわ、失敗も多かったけどね」 「どうやって複製したのか全く想像がつかないんだが…」 「永遠亭との共同開発よ、詳細は極秘だけどね」 「それで、そいつらはどこに?」 「私の実験室にいるわよ、良かったら見に来る?」 「ああ、そうしよう」 彼女の実験室に着いた。 実験の為の各種高級器具が揃っている。 加工所の施設内にこうして自分の研究室が持てるのだ。 彼女の実力と地位の高さが伺えるというものである。 「ゆっくりしていってね!」 「ほー、これがそのクローンゆっくりか…。 やっぱり違いが分からんけど」 「オリジナルと全く同じ遺伝子で構成されているわ。 これでいつでも復元出来るようになったわ」 「それで、こいつをどうするんだ?」 「本来なら遺伝子の詳しい解析を行うところなんだけど、 一匹だけでは比較研究できないわね。 これはれいむ種だから、他の種類の美ゆっくりもほしいところだわ」 「また俺が捕りに行くのか…?」 「あなたには期待できないから、誰か他の人に任せるわ」 「そうですねー」 後日、まりさ種やありす種等の主だった美ゆっくりが集められ、 彼女は嬉々として研究に励んでいた。 その間、俺は専らドス退治に励んでいたのは言うまでも無い。 「面白い実験結果が出たわよ」 「うわぁ、全部同じ顔に見える…」 「多数の美ゆっくりと呼ばれる個体を集め、それぞれに共通する特徴と遺伝子を比較し、 一体どの部分が美しさに影響するのかを調べてみたわ」 「その結果が大量の出来損ないですか…」 「遺伝子に異変が生じたみたいね。 貝殻を被ったまりさ種も生まれたわよ」 「突然変異しすぎだろう…」 「でも、苦労の甲斐あって、究極の美ゆっくりを生み出す事が出来たわ! 今から野外区画でお披露目を行うわよ」 さっきから気になっていたのだが、机の上に布を被せた箱が置いてある。 彼女は俺にそれを持たせて(結構重い)、早々と野外区画へ行ってしまった。 野外区画には、比較的自然に近い環境下でゆっくりの生態を研究している場所がある。 彼女はそこの放牧場で美ゆっくりを放し、周囲の反応を見るつもりだ。 「遅いわよ! さっさと美ゆっくりを出しなさい!」 「はいはい、了解です」 箱から美ゆっくりを放り出す。 何となく手触りが心地良かった。 「ゆっ? とってもきれいなれいむがいるよ!」 「ほんとうだよ! いままでにみたことないよ!」 その瞬間、周囲のゆっくりに動揺が走った。 「今回は試験的にれいむ種の美ゆっくりを作ってみたわ」 「さて、こいつらの反応は…」 「ゆぅうう!? ゆきゅ~ん…」 何という事だろうか! 見ただけで失神する奴がいた! 「文字通り目も眩む様な美しさって事よ」 「それって比喩表現じゃなかったか!?」 「ゆぅっくりぃ、していってねぇ!」 美ゆっくりが、ゆっくりと挨拶をした。 信じられない事だが俺にとっても心地良く聞こえた。 「ゆっ、ゆゆゆゆゆっ!? うっとり~!!」 その声を聞いて、何匹かのゆっくりは虚空を見つめて不気味な笑みを浮かべている。 どうやら、美ゆっくりの声に夢現の状態らしい。 「ゆっくりは人間に近い言語で鳴くけれど、それは人間に近い声帯をしているからなの。 だから、美ゆっくりは人間に近い発声を可能とするの。 …と言っても、主に小麦と小豆で出来ているのは変わらないけどね」 「声でワイングラスを割れそうな位良い声してるぞ!?」 美ゆっくりが近くのゆっくりににっこりと微笑みかけた。 「きらっ☆」 「ずぎゅううううん!」 「おい、謎の奇声を上げて吹き飛んだ奴がいるぞ」 「どうやら視線に射抜かれたみたいね」 「何か雷にでも打たれたかの様に痙攣してるぞ」 「君の瞳は百万ボルトって事ね」 突然一匹のゆっくりが前に出て、美ゆっくりにすりすりを求めた。 「す、すすすすす、すりすりしようね! いや、させていただけませんか!?」 「おい、今野良ゆっくりが敬語使ったぞ」 「美ゆっくりに高貴なる気品を感じとった様ね」 「いいわよぅ、す~りす~りぃ」 「す、すーりすーり!」 野良ゆっくりが美ゆっくりとすりすりしている。 だが、ものの数回も擦り合わせない内に…。 「へっ、へぶんじょうたい!!」 虹色の光をバックに恍惚とした表情で固まってしまった。 「そのまま昇天しそうな勢いだな」 「こんな感じのシステムでゲームを作ったら売れるかしらね?」 このれいむ、確かに美ゆっくりであった。 この俺の目から見ても、もっちりしっとりとしたハリのある肌、 しなやかで瑞々しい艶のある髪、すっきりきっちりと整った顔立ち、 透き通った水晶の様な輝く瞳にオペラ歌手に勝るとも劣らない声質と、 凡そ思い付く限りの美しさを詰め込んだかの様な容姿に、 その美しさに比例するかの如く、優雅な雰囲気と立ち居振る舞いだ。 はっきり言って、人間でもここまで周囲を引き付ける奴はいないのではないだろうか? 「んっ、んほぉおおおおお! れいむぅうう!! とかいはのありすとすっきりしましょうねぇえええええ!!!」 その美ゆっくりの美しさに理性が吹き飛び、暴走したありすが襲い掛かっていった。 だが、俺が助けるまでもなく、ありすは一瞬で撃退されてしまった。 「われらのれいむさまにてをだすなあっ!」 「ゆげぇええええ!!?」 いつの間にか美ゆっくりに親衛隊が出来ており、通常では在りえない言葉まで使っている。 その上暴走したありすを集団で返り討ちにしてしまった。 「みんなぁ、ありがとうねぇ」 「ゆぉおおおおおおっ! れいむさまっ、れいむさまぁあああああっ!!」 あれ? ゆっくりってこんな生物だったっけ? 「おい、何だか大変な事になってきたぞ」 「やっぱりね…」 「はぁ? 何がだ?」 「……………。 どうして、自然界に美ゆっくりが少ないか分かるかしら…?」 「んー、人間でも美人が少ないように、全体的に割合が低いからか?」 「違うわ。 美形個体ならば子孫を残す上で有利でしょう? だったら、当然数も増え易いわよね?」 「じゃあ、目立つからありす種みたいな奴等に狙われて減り易いとか?」 「それはあるでしょうね。 でも、本当の理由は別にあるわ」 彼女は美ゆっくりの方を、どこか遠い目で見ながら言葉を続けた。 「美ゆっくりを美ゆっくり足らしめる根幹、 美形遺伝子には二つの特徴があるの…」 美ゆっくりは野良ゆっくり達の前で美声を披露している。 「一つは劣性遺伝である事…。 繁栄に有利な筈の遺伝が、子孫に発現し難いのよ」 美ゆっくりは野良ゆっくり達の前でゆっくりと踊りを披露している。 「そして、もう一つ…。 美形遺伝子は致死因子でもあるの。 今回は致死性の抑制に成功したけれど、自然状態では大抵が発生段階で死に至るわ」 遊びつかれたのか、美ゆっくりは眠りだしてしまった。 「あの美ゆっくりも、寿命はかなり短いでしょうね。 その一瞬の生に全てを懸けて光り輝く…」 「……………」 「美人薄命という事かしら。 私みたいに…」 「お前、実はそれが言いたかっただけだろ」 彼女に首を絞められて意識が遠のいていた様だ。 気が付くと、日が山に沈もうとしていた。 「あら、漸くお目覚め? あなたが眠っている間に、何だか面白い事になったわよ」 その言葉に周囲を見渡すと、そこは凄惨たる有様だった。 辺り地面の野原は餡子で真っ黒に染まり、所々に飾りと思しき物が飛び散っている。 そして、その中心に美ゆっくりと二匹の野良ゆっくりがいた。 「しぶといありすなんだぜ! さっさとくたばるんだぜ!!」 「ほんとうにいなかもののまりさね! とかいはのあいのまえにちるがいいわ!!」 「もうやめてぇ! れいむのためにあらそわないでぇ!!」 「えーと、これは一体何のコントですか?」 「ありすの暴走を契機に、美ゆっくりを巡っての争奪戦が始まったのよ」 「何で途中で止めないんだ!?」 「どのゆっくりが美ゆっくりを勝ち取るのか面白そうだったから。 ねぇ、折角起きたんだし、どっちが勝つか賭けでもしない? まりさが勝ったらあなたが私に指輪を買う、 ありすが勝ったら私があなたに宝石を買わせてあげる」 「それ、どっちに転んでも俺が損して無いか!?」 そんな事を言い合っている内に、争いに決着が付いた様だ。 「ゆぉおおおおお!!!」 「ゆわぁああああ!!!」 饅頭と饅頭がぶつかり合う激しい音が響き、静寂が訪れる。 二匹はそのまま暫く硬直していたが、ふらりと同時に倒れ込んだ。 「これは…、どっちが勝ったんだ!?」 「指輪、宝石、指輪、宝石、指輪、宝石…!」 倒れたまりさとありす、そのどちらからともなく、口元に微かな笑みを浮かべる。 「おまえ、けっこうやるんだぜ…」 「あなたもとかいはなところがあるわね…」 二匹は夕暮れの野原に寝そべり、沈みかけた夕日を見上げながら笑い出す。 「まりさはまりさっていうんだぜ…。 おまえはなんていんだぜ…?」 「ありすはありすっていうのよ…。 とかいはなまえでしょ…?」 二匹はゆっくりと見つめ合い、体を寄せ合いながら起き上がる。 「きにいったんだぜ! おまえをまりささまのともだちにしてやるんだぜ!」 「ふ、ふん! とくべつにあなたのともだちになってあげてもいいわよ!」 二匹の間に奇妙な友情が生まれた様だ。 拳(?)で語り合ってこそ、真の友情が生まれるというものだ。 「ふたりともぅ! ようやくわかってくれたんだねぇ!」 美れいむが二匹の傍に駆け寄ってくる。 喧嘩が漸く収まったので、目に涙を浮かべて喜んでいる。 「れいむ…?」 「れいむ!」 「もうけんかはやめてねぇ! れいむはみんなのれいむなんだからぁ!」 「ああ、たしかにそうなんだぜ…」 「みにくくあらそいあうなんて、とかいはのすることじゃなかったわね…」 「でも、ゆるしてあげるよぅ! みんなでなかよくしようねぇ!」 三匹で笑いあっていたゆっくり達だが、突然まりさが何かを閃いた様だ。 「ぴこーん! そうだぜ! ありす、ちょっとみみをかしてほしんだぜ!」 「なに? とかいはなわたしになにかいいたいことでもあるの?」 「ごにょごにょ…、ごにょごにょなんだぜ…」 「………! それはめいあんだわ! すごくとかいてきないけんね!」 「ねぇ、いったいなんのおはなしをしてるのぅ? ゆっくりしないでれいむにもきかせてねぇ!」 内緒話をしていたまりさとありすは、れいむの方に向き直る。 その顔には今までの笑みとは異なる、下卑た表情が浮かんでいた。 「あー、れいむ。 そうだんのけっか、まりささまとありすで…」 「れいむをおいしくいただくことがけっていしたわよ!」 「はいぶんはまりささまがまえで…」 「ありすがうしろをたんとうすることになったわ!」 「ゆっくりやさしくしてあげるから…」 「とかいはなあいをうけとってね!」 「ゆゆうっ!!?」 「というわけで…」 「んほぉおおおおおおおおおっ!!!」 「ゆんやぁああああああああっ!!?」 慌てて逃げ出すれいむ。 しかし、あっと言う間に追いつかれて押さえ込まれる。 「ゆんやぁああっ! やめてぇえええっ!!」 「へへっ、ないたってだれもたすけにこないんだぜ!」 「こういうときはおとなしくするのがとかいはよ!」 「さあっ!」 「かくごしなさーいっ!!」 まりさとありすが襲い掛かる! だが、その瞬間…! 「ゆっ、ゆがっ、ゆがががが…っ!!?」 れいむが痙攣を始め、口から餡子を吐き出す! 「な、なにごとなんだぜ!?」 「このれいむ、ちっともとかいはじゃないわぁ!」 「ゆべっ、ゆぼべべべべべ…っ!!?」 そして、瞬く間に衰弱し、れいむは黒ずんでしまった。 「いっ、一体何が起きたんだ!?」 「致死遺伝の影響が出た様ね」 それまで事態を傍観していた俺達だが、この事態に困惑せざるを得なかった。 「寿命が短いとは聞いたが、まさかここまでとは…」 「元々そんなに丈夫な個体ではなかったけど、恐怖が発症の引き金になった様ね」 「発症? 何がだ?」 「美形遺伝子に眠る、致死因子の正体よ…」 れいむの死の原因をお互いの所為にして、罵り合っているまりさとありすから、 れいむを奪い取りながら彼女は言葉を続けた。 「このれいむの様に、美ゆっくりは最高にゆっくり出来る存在だけど、 その美しさがこの様な争いを生む事がある。 時に美しさは罪なのよ…」 (また、自分は美しいとかのオチをつけるんじゃないだろうな…) 「だからこそ、その無用の争いを回避する為に、ゆっくりは致死因子を持つの。 その因子とは美形遺伝子を持つゆっくりのみに作用する病魔、“YUX DIE”…!」 「YUX DIE…!!?」 「この病魔は全てのゆっくりに感染し、美形遺伝子を持つゆっくりのみを駆逐する。 だから、自然界には美ゆっくりが殆ど存在しないのよ…」 「もう何が何だか…」 彼女は美ゆっくりれいむを丁寧に埋葬してやり、こちらを振り返った。 「さようなら、れいむ…」 「結構良い奴だったんだけどな…」 「でも、あなたの死という悲しみを乗り越えて、私は次の実験に励むわ!」 「そうだぜ、元気出せよ。 俺が何か奢ってやるからさ」 「その悲しみを乗り越える為に、私は指輪と宝石を彼から頂くわ!」 「はあっ!? 懸けは不成立に終わっただろうが!?」 「何寝ぼけた事を言っているのかしら? れいむはまりさとありす両方のものになったから、懸けは両方とも成立よ!」 「そっ、そんな馬鹿なぁああああああっ!!?」 俺の絶叫は、まりさとありすの罵声と混じり合って、星の輝く空に吸い込まれていった…。 (きらっ☆) 【美しさの基準は人それぞれだと思います。 この話では世間一般的に見た場合の美しさでしょうか…。 遺伝子がどうとか偉そうな事言ってますが、詳しい事は餡子脳なので分かりません…】 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/208.html
俺は今、人間の里の商店街で行われているゆっくり加工工場主催のゆっくり福引抽選会場でガラガラに手をかけていた。 商店街でゆっくり加工工場認定の店で買い物をすると福引券がもらえ、この抽選会場でガラガラを回して出た玉の色を回すと商品がもらえるというよくあるな福引だ。 変わっている点といえば商品がすべてゆっくり関連なことくらいだ。 大体生ゆっくり一匹分程度の買い物をすると ハズレでもゆっくり餡子製のお菓子がもらえ、近所では『大したものは当たらないがそこそこ当たる』と評判の福引だった。 俺の持っている福引券は20枚。 ゆっくり20匹分は買い込み過ぎだろと思うかもしれないが、それでも俺にはどうしても欲しい商品があった。 一等景品『ペット用最高級ゆっくりフラン。』 このゆっくり福引の輝かしき一等景品の存在を知ったのは冬越しに必要なものを買い込もうと商店街のチラシを見ていた時だった。 あの圧倒的な暴力性、自らの存在より強いものは存在しないと信じる強大な自我 男の子なら一度はあこがれる百ゆっくりの王者である。 しかしゆっくりフランはかなりの希少種で繁殖力も低いため養殖も未だ軌道に乗っておらず市場ではほとんど出回っておらず 野生種の生息地域もかなり危険度の高い妖怪の住処の付近なため 食用は無論のことペット用の生きたゆっくりフランとなるとそこらの人間にはとても手が出せないほど高かった。 ゆっくりフランを一度で良いから間近で見てみたいものだ、そう思っていた矢先に舞い込んできたのがこの話であった。 ゆっくりフランが手に入るなら冬越しの食料がほとんどゆっくり餡子でも惜しくは無い、冬越し用の貯金はほとんどゆっくり食品に注ぎ込みここに立っているのだ。 その決死の覚悟こそが勝利を呼び寄せる。 ちょっとした買い物のついでに来た周りの盆百共とは格が違う。 贄は捧げた、さあ廻れ運命の歯車よ、我が手に百ゆっくりの王者を来たらせたまえ! ハズレ、8等ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、6等ゆっくり魔理沙 ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、9等ゆっくり和菓子詰め合わせ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ 19回がらがらを回して急に冷めた。 何やってるんだ俺。 今年の冬ずっと餡子食ってるとかバカじゃねーのバーカバーカ。 脳味噌ゆっくりしろ俺。 これでゆっくりフランを手に入れられなかったらただのバカだ。 いや既にまごうこと無きバカだ。 自分のバカさ加減に心底嫌気がさしながら最後の一枚でガラガラを一回だけ回した。 するとコロン、と穴から金色の玉が転がりだす。 「お、お、おおおおおおおおおおおお!!!」 俺は思わず叫び声をあげた。 神様ありがとう、いや違う、これはそんなくだらない奇跡なんかじゃない。 この奇跡は俺の力で運命から勝利を捥ぎ取ったという証明なのだ。 「おめでとうございます!」 今年の冬はゆっくりフランと一緒に餡子入りパスタライフを送ろう。 さあ早くゆっくりフランを俺に渡してくれ店員さん。 「出ました!特賞、『ゆっくり霊夢一年分』!!」 なん…だと…? そういう訳で俺は加工工場製の箱詰めゆっくりに部屋を8割ほど占拠された状態で明かりも付けずにひざを抱えて涙目でプルプルしていた。 「ゆっくりはやく出してね!」「ゆっくりせまいいいいいいいい!!!」「ゆっくりうごけないよ!」「ゆっくり動きたいよ!」「こわい!おうちかえる!」 何が『おうちかえる!』だ、俺の方が実家に帰りたい、帰ってお袋や父と共に餡子の介入してこない食卓を囲みたい。 季節は冬になり、俺の家はゆっくりによる全食事への餡子介入が行われていた。 家にゆっくり霊夢が発生し、食料に打撃が与えられた場合 そのゆっくり霊夢を捕獲してゆっくり加工工場に売ってお金にして少しでも損害を補填するのがセオリーなのだが既製品は流石に加工工場も買い取ってはくれない。 そんなわけで、このゆっくり霊夢はすべて加工工場製だし自業自得なので工場に売り飛ばすというわけにも行かない。 流石にこんな事情では実家に帰ってたかるのも憚られる。 ということでゆっくりに冬越し用の貯金を全て注ぎ込んだ俺の食生活は餡子に蹂躙されるがままになっていた。 そんな生活が一週間ほど続き俺の中には沸々とゆっくりへの憎しみが湧き出してきていた。 「おにいさんゆっくりげんきだしてね!」 今俺を励ましたのは6等で当てたゆっくり魔理沙。 少しでもこの大量の餡子を減らすために外に出して運動させて餌に餡子を食わせている。 今のところなんの餡子かは気づいていない。 ああ、思えばこいつを当てた福引でゆっくりフランを当てられたかもしれないのに、そう思うとこのゆっくり魔理沙に対しても怒りが沸いて来る。 逆恨みなのはわかっているが、三食全て餡子生活を送っている俺の胃袋がムカムカして仕方ないと吼えて仕方が無いのだ。 復讐、この餡子まみれの現実から少しでも目を逸らすには俺にはもうこのゆっくり達に憎しみをぶつける以外の選択肢は無い。 それから俺は三日三晩、足りない頭で考えられる限りもっとも辛い拷問を考え続け、ついに考えうる限り最高の拷問を考え出した。 さらに準備に2日ほどかけ、今しがた、せめて冬の間に一食くらいは肉を食おうと思って残しておいた金で必要な道具を買い家に帰ったところだ。 完全に準備は整った、今こそ実行に移すときだ。 『ゆっくりしていってね!』 「お、ちゃんとゆっくりお留守番出来てたみたいだな、ほーらご飯だぞー」 玄関で待ち構えていたゆっくりに俺は懐に入れてある外から来た品の『たっぱ』 (大量の餡子と交換でいやそうな顔をする店主から手に入れた。)から餡子を取り出しゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢に与えた。 「わーい!」 「おにいさんだいすきー!」 「むーしゃ♪」 「むーしゃ♪」 『しあわせー♪』 二匹は仲良く餡子を分けて食べあう。 これだけおいしそうに食べられると天国のゆっくり霊夢(屠殺済み)も本望だろう。 ゆっくり魔理沙と一緒にいるゆっくり霊夢は二日前に箱から出してゆっくり魔理沙と遊ばせている。 無論餌は餡子だ。 いくら与えても何の餡子か全く気づかないのでもしゆっくり霊夢一年分が処理できなさそうな時は共食いさせれば大丈夫だと胸をなでおろしたものだ。 「さ、ゆっくり魔理沙もゆっくり霊夢もいい子だから今日はあっちの部屋で遊ぼうか?」 「あっちでもゆっくりしようね!」 「ゆっくりあそぼうね!」 「はっはっは、さあこっちだ」 俺は昨日の夜、計画を遂行するためにセッティングしておいた部屋にゆっくり二匹を抱えていった。 「ゆっくりだしてね!ゆっくりだしてね!」「ゆ゛っぐりおながずいでぎだよ゛ぉお゛おおお゛お゛」 「お゛うぢがえる゛~お゛うぢがえる゛~!」「ゆ゛っぐりう゛ごぎだい゛いい゛い~~!」 『ゆ゛!?』 部屋に入り、四方の壁一面にずらりと並べられこちらを見て助けを求める箱詰めゆっくり霊夢にぎょっとするゆっくり二匹。 「どうしてこんなひどいことするの!?」 「みんなもれいむみたいにゆっくりだしてあげてね!」 「こんなことするおにいさんとはゆっくりできないよ!!!」 ゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢が抗議の声をあげた。 「めんごめんご鬼めんご、一度にみんな出したらぎゅうぎゅうづめになってゆっくり出来なくなると思ったから 少しづつゆっくり箱から出していこうと思ってさ、その証拠にほら」 「ゆー?」 そういって机の下で遊ばせていたゆっくり一家をひっぱりだす。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりちていってね!」 「ゆゆ?」 若いお母さん霊夢がゆっくり二匹に挨拶をし、それに続いて赤ちゃん霊夢たちが挨拶をする。 『ゆっくりしていってね!』 「おにいさんうたがってごめんね!」 「みんなでゆっくりしようね!」 『ゆっくり出していってね!!!!!』 その様子を見て安心したのか俺に謝罪の言葉を述べるゆっくり二匹。 それに続いて出してもらえると言われた周りのゆっくり霊夢たちも友好的な声音でこちらに声をかけてきた。 「ゆ~♪」 「ゆっ♪ゆっ♪」 「ゆっくり~♪」 「ゆっくりしてるね♪」 ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙について机の上を跳ね回り、赤ちゃんゆっくりがそれを追ってころころところがっていく。 そんな風景を見てお母さん霊夢も満面の笑みで見守っていた。 そんな風に遊ばせて30分程度たっただろうか。 「さ、他のゆっくりたちも遊ばせなくちゃいけないからこっちでじっとしててね」 そういって、もともと入っていた箱の中にお母さん霊夢を戻し、赤ちゃん霊夢は、既に宿主の居ない空き箱にしまう。 「ゆ~!もっとゆっぐりぢだい~!!!」 「ゆっくりがまんしてね!」 お母さん霊夢がまだ遊びたいという赤ちゃんゆっくり達をなだめた。 さて、そろそろゆっくりした時間は終わりにして本番に入ろうか。 俺はゆっくり一家のことは一旦ほうっておいてゆっくり魔理沙に近づいて問いかけをした。 「ねえねえ、ゆっくり魔理沙はどのゆっくりが一番好き?」 「ゆゆっ!?」 突然の質問にゆっくり魔理沙は面食らった。 「ゆ…まりさはこのれいむがいちばんすきだよ!」 ゆっくり魔理沙は顔を少し赤らめながら笑顔でそう言うとゆっくり霊夢に近づいてほお擦りをした。 ふう、おにいさんがだいすきって言われたらどうしようかとちょっと緊張しちゃったよ。 これで思う存分拷問できるというものだ。 「ゆ…ゆ゛っ!?」 今度はゆっくり霊夢が面食らう番だった。 「れ、れいむもまりさがいちばんすきだよ!」 「ゆ!…ゆゆっ♪」 「ゆっ♪」 『いっしょにゆっくりしようね♪』 二匹にとっては衝撃の告白の後、お互いの友情を確かめ合った二人はうれしそうにほお擦りをしあっている。 それでこそこの二日間ゆっくり遊ばせて友情を育ててやった甲斐があるというものだ。 俺はむんづとゆっくり魔理沙と仲良くしているゆっくり霊夢の方の頭をつかむと箱にしまった。 「ゆゆっ!?」 「ゆ?れいむをはやくだしてあげてね!」 「はいはい、わかってるわかってる」 俺は別の箱から違うゆっくり霊夢を出すと高速でゆすり始めた。 「ゆ!?ゆ゛っゆ゛っゆ゛ゆ゛っゆ゛ゆ゛ゆ゛っ!!!?」 「ゆ!まりさのだしてほしいれいむはそのれいむじゃないよ!ゆ゛!?ゆ゛っ!」 俺は抗議の声をあげるゆっくり魔理沙もつかむとこちらは軽くマイルドに振動させた。 「ゆ、ゆ~~~~~」 「ゆゆ…」 ゆっくり霊夢の方は完全に発情状態 ゆっくり魔理沙の方はぽっと顔を赤らめて少し息を荒くしている。 俺は既にゆっくり発情テクニックを『ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付』を読みながらゆっくり霊夢で練習することで完全にマスターしていた。 ちなみにその過程でやたらたくさん出来た赤ちゃん霊夢は普通のゆっくり霊夢餡子ばかり食べてた俺の食卓のいい彩になった。 完璧に出来上がったのを確認すると机の上に自作の柵を立てて二匹を放置した。 絡み合う熱っぽい視線、触れ合う吐息 やがてゆっくり霊夢の方が我慢出来ずにゆっくり魔理沙を押し倒した。 「ゆっくりイこうね!」 「ゆ…ゆゆゆ~!?ゆ゛、みんなみてるからゆっくりやめてね!ゆ゛っ!ゆ゛っゆ゛っ!」 最初は驚いて抵抗しようとしたゆっくり魔理沙だったが既に軽い発情状態にあったためだんだんと相手を受け入れていく。 悲鳴を上げたのはゆっくり魔理沙と親友のゆっくり霊夢だった。 「ゆ゛ぅぅう゛う゛ううううううう゛!!!そのまりさはれいむのおともだちだよ!!ゆっくりやめてね!!!」 「ゆ゛!ゆゆ゛!き、きもちい…」 ゆっくり霊夢の激しい振動にゆっくり魔理沙が思わず媚声をあげてしまう。 「!?どうじでぇえ゛え゛!!!どうじでなのま゛りざぁああ゛ああ゛!!!」 「ぢがうのれ゛いむゆゆゆうううううう!!!」 「ゆ゛!いぐ!ゆっぐりいぐぅうううううううう!!!!」 「い゛や゛ぁああ゛あああ゛あ゛あ!!ま゛りざを゛よござな゛いでぇええ゛ええ゛え!!!」 ゆっくり霊夢が絶頂に達しそうになった時、遂に俺の計画が発動した。 「ハンマープライズ!」 「すっきゆでぶぢゃぁああああああ!?」 「ゆ?ゆ゛うううううううううう!?」 俺は特に意味の無い掛け声をあげつつ隠し持っていた金槌で絶頂に達した瞬間のゆっくり霊夢を一撃で叩き潰した。 ははははこの瞬間をこれまで待っていたのだ。 「どうじでええええええええ!!!おにいざんどうじでごんなごどずるのぉ゛おおおお!?」 一瞬前まで肉体を絡め愛し合っていた相手が餡子の塊になりはてゆっくり魔理沙は半狂乱になる。 『いやあああああああ!』『ゆっくりできないひとはかえってね!』『まりさのえっちー』 周りのゆっくりからも非難の声が上がったがそんなことは気にせず俺は別のゆっくりを取り出した。 「ゆ!?ゆっくりできないおにいさんとはいっしょにいられないよ!はやくはなしてね!」 つかまれたゆっくり霊夢が何か言っているがそんなことは気にせず俺は再び激しくゆっくり霊夢をヴァイヴレィションさせた。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅ!?ゆ、ゆゆゆゆゆぅ~」 俺の超絶テクニックの前に瞬く間に発情しとろんとした顔になる霊夢を俺は机の上に置いた。 こうなるともうゆっくり出来ないお兄さんなんてどうでもよくなる、大事なのは目の前のかわいいゆっくり魔理沙のことだけのはずだ。 「ゆ゛ゅ゛ゆ゛ぅ~!!!?」 再び繰り広げられる媚態。 「ハンマーチャンス!」 ゆっくり霊夢がイキそうになる寸前に俺は再びハンマーを振り下ろした。 「ゆ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 媚態と同じく再び繰り広げられる残虐劇、いやさ餡虐劇。 周りのゆっくり霊夢たちは一様に悲鳴と嘆きの声を上げた、ただ一匹を除いては。 「れいむのまりさにてをだすこはゆっくりしんでね!」 ゆっくり魔理沙の親友のゆっくり霊夢だ。 当初の予定通りなかなか面白い餡子模様になってきたが今はこの餡虐劇(グアンギニョル)を繰り返すのが楽しいので放って置いた。 っていうかノってきたぞ俺ヒャッハー。 「ゴルディオンハンマー!」 「すっきrゆわらば!?」 「ドッガバイト!」 「すっきゆわった!?」 「ハンマーミョルニル!」 「すゆってれぼ!?」 大分餡子塊が増えてきたところでそれぞれのゆっくりの様相も変わってきた。 「ゆ…ゆ…どうじで…」 連続交尾で息も絶え絶えのゆっくり魔理沙が俺に抗議の声をあげようとしているので耳を傾ける。 「どうじでま゛り゛ざばずっぎりざぜでぐでな゛いの゛ぉ゛お゛おお゛お゛!!!??????!!!!!!????」 待ちに待ったその言葉を聞いて俺はニヤリとした。 俺の拷問プログラム【ProjectO-nakin】が遂に実を結んだのだ。 そう、俺の考えたもっとも辛い拷問計画とはオナ禁、すなわち性欲を限界まで高め、尚発散させないことなのだ。 しかしただのオナ禁ではつまらない、そこで交尾の最中に相手を叩き潰してお預けを強制させ続けるという方法に出たのだ。 もし人間にこれをやったらPTSDから確実にインポテンツを患うだろうがそこはゆっくり、記憶力の悪さとその本能への忠実さからあっさり性欲に負けている。 【ゆっくりは非常に本能に弱く、しつけが難しいので注意してください】『ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付』P25より抜粋 と書いてあった通りだ。 そして他のゆっくり霊夢たちにも変化が出てきた。 「い゛や゛あああああああああ!ゆっぐりイ゛ギだくなゆ゛っ!ゆ゛っ!」 絶頂に達すると殺されるということを理解しだしたのだ。 しかし必死に俺のテクニックに対抗して性欲を我慢しようとするも結局は発情してすっきりしたところで金槌の餌食だ。 さて、そろそろ飽きてきたので次の段階にいきたいと思う。 俺はつかんだゆっくり霊夢に振動を与えずにそのまま机の上に放り投げた。 「ゆ?ゆ~これならゆっくりできるよ!まりさもゆっくりしようね!」 発情さえさせられなければゆっくり魔理沙と交尾して金槌でつぶされることも無い。 そう思ったゆっくり霊夢は笑顔で魔理沙に近づいていく。 「ゆ゛…ゆ゛おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 「ゆ゛!?い゛や゛あああああああああ!」 次の瞬間ゆっくり霊夢はゆっくり魔理沙に押し倒されていた。 「ゆっぐりイギだく゛な゛い゛いいいいいいいいい!!!や゛め゛でえ"え"え"ええ゛えええええ゛!!!!!」 「ごべんね゛!ごべんね゛!でもぎも゛ぢぃ゛い゛んほぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 ゆっくり魔理沙は自分の性欲に負けてゆっくり霊夢をレイプし始めた。 「ゆ゛ぐぅ!ゆ゛ぐぅ!ゆ゛ぎもぢぃい゛!いぐぅぅぅぅ!!!!!」 「ゴルディオンクラッシャァアアアアアアアアア!!!!」 結局ゆっくり霊夢の方が早く絶頂に達し金槌の洗礼を受けた。 実を言うとゆっくり魔理沙の方にはゆっくりの繁殖を抑えるためのヤゴコロ印のゆっくり発芽抑制剤を混ぜた餡子を与え続けておいたので そう簡単に絶頂を感じることは出来ないようにしてある。 ちなみに薬代はまだ払っていない、永遠亭は支払いを気長に待ってくれるのでこういう時は本当に助かる。 ただ集金に来る兎と目を合わせると罪悪感で頭がぐるぐるするのが困りものだ。 「あああああああああああああああ!!!!どうじでえええええええ!!!!どうじでまりざがずっぎりするまえにづぶじぢゃうのおお゛!? ま゛り゛ざがぎもぢよぐなっでがらづぶぢでよおお゛お゛!!」 ヤゴコロ印の薬の効果の程とゆっくり魔理沙が完全に出来上がってケダモノと化したのを確認した俺は最初にしまった赤ちゃんゆっくりに手をかける。 「ゆ?」 「!?ゆっくりはなしてあげてね!ゆっくりはなしてあげてね!」 まだ状況をよく理解できていない赤ちゃんゆっくりと事情を理解して必死に俺に懇願するお母さんゆっくり。 俺はお母さんゆっくりの懇願は無視して赤ちゃんゆっくりを机の上に置いた。 「ゆー?ゆ!まりさおねいさんゆっくりあそぼうね!」 「ゆ゛ゆ゛ぅうぅぅうぅぅ……ゆ゛おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 さっき遊んでもらっていたゆっくり魔理沙の所に連れてきてもらってご満悦の赤ちゃんゆっくりはぴょこんぴょこんはねながらゆっくり魔理沙に近づいていった。 その無邪気な姿を見てゆっくり魔理沙は一瞬戸惑ったが限界まで性欲をお預けされゆっくりアリスクラスの性闘士(セイント)となったゆっくり魔理沙は かまわず赤ちゃんゆっくりの体を押しつぶして激しく体をゆすり始めた。 「ゆ゛ぎぃぃぃっぃい!?お゛ねえ゛さ゛んやめでえ゛え゛え゛え゛えええええええ!!!」 「い゛や゛ぁああ゛あああ゛あ゛あ!!や゛べでえ゛えええ゛ええ゛え゛え゛ええええ!!!」 「ゆ゛ごお゛おお゛お゛!れ゛い゛む゛ぢっじゃぐでぎもぢい゛い゛い゛よ゛ぉおお゛お゛」 「おねえざんどうじでごんなごどずるのお゛お゛おお゛!?ぼっどゆ゛っぐりじようよ゛おおお゛!!!」 「むほぉおおおお!!!むほぉおおおおおお!!」 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんをばなじでぇえ゛え゛え゛ええええ!!!! ゆっぐりざぜであげでええええええええ!!!」 顔中から餡子汁を出して快感を貪り食うゆっくり魔理沙と いっしょに遊んでくれていたゆっくり魔理沙がなぜこんな酷いことをするのかわからず泣き叫ぶ赤ちゃんゆっくり。 赤ちゃんゆっくりを陵辱されて絶叫するお母さんゆっくりの悲鳴の三重奏が俺の部屋で奏でられた。 「うそ…こんなのうそだよね…みんなはやくゆっくりしようね…」 そして親友の所業を信じられないという面持ちで見つめるゆっくり霊夢が居た。 「ぼっど…ゆっぐりぢだがdぐべちゃあああああ!!!!」 『あああああああああああああああああああああ!?』 赤ちゃんゆっくりがついにゆっくり魔理沙の行為に耐え切れずに弾けとび、ゆっくり魔理沙とお母さんゆっくりは同時に悲鳴を上げた。 二匹の悲鳴の意味は全く異なったものだが。 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんがあああああああああああ!!!!!!」 「まだずっぎりじでだいどにいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 「ほーらそんなに悲観するなよ、まだまだお相手はたくさんいるんだから」 そう言うと俺は次々と赤ちゃんゆっくりを机の上に放り投げた。 『い゛や゛ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!』 「ゆ゛…ゆっくりすっきりしようね!!!!!!!!!!!!!」 ゆっくり魔理沙に交尾を強要され次々と押しつぶされて餡子塊になっていく赤ちゃんゆっくり。 それを見てお母さんゆっくりは餡涙を流して暴れだした。 「そうかそうか赤ちゃんがつぶされて悲しいよなぁ…」 赤ちゃんゆっくりを全て潰させたところで俺はお母さんゆっくりに話しかけながら頭をつかむと机の上に投下した。 「ゆ…ゆ…ゆ゛っぐりじねま゛り゛ざああああああ!!!!」 「ゆぉおごおおお!?」 投下されるとすぐにお母さんゆっくりはすさまじい勢いでゆっくり魔理沙に体当たりを敢行した。 「おおっと!」 余りの勢いに俺の手作りの柵が壊れそうになって慌てて抑える。 「よぐもれ゛い゛む゛のあがぢゃんをおおおおお!!!」 「ゆぐぉっ!でぢゃう!あ゛んごでぢゃう゛う゛う゛」 命に関わるレベルで押し捲られてもしっかり体を振動させて快感を得ようとしているとは見上げた性欲だ。 しかしこのまま魔理沙が潰されてしまっては面白くない。 「むろ☆ふしっ!!!」 「ゆげぇ!?」 そこで俺は少し手加減して死なない程度にお母さんゆっくりを金槌で叩いた。 お母さんゆっくりの口から餡子が噴出す。 「ゆゆっ!すっきりしようね!いっしょにすっきりしようね!」 「ゆ゛べ゛ぇ!い゛や゛ぁ!い゛や゛ぁ!」 形勢が逆転したと見るやすぐさまゆっくり魔理沙がお母さんゆっくりを犯しにかかった。 なんという性欲、この魔理沙ならうまくセッティングすればアリスでさえレイプできるかもしれない。 どこかにちょうどいいゆっくりアリスがいないだろうか。 「ゆ゛っゆ゛っごべんね゛…おがあざんをゆ゛るじんほおおおおおおおおおお!!!!!すっきりー!」 「ま゛り゛ざも!ま゛り゛ざもすっきりさせてね!」 「もっこり断罪怒りの100tハンマー!!!!!」 「ゆばひょっぶ!?」 「あああああなんでま゛り゛ざだげえええええええええ!!!!!」 おっと変なことを考えていたら金槌を振り下ろすタイミングが遅れてしまった。 危ない危ない魔理沙を絶頂に達しさせてしまったらせっかくの楽しい拷問が終わってしまうところだった、失敗失敗。 そんなことをし続けて一刻半ほどたっただろうか。 「ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い」 魔理沙が大分げっそりしてブツブツ言い始めた。 そろそろ潮時だろうと思い俺は最終段階に移ることにした。 「魔理沙や魔理沙や」 「ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い…」 「次の相手とはすっきりするまでゆっくりしてていいんだよ」 「ゆゆ゛!?もうとちゅうでひどいことしない!!?」 「ああ、もう途中で金槌たたきつけたりしないからゆっくり愛し合っていいんだよ」 「ほんと!?はやく!はやくすっきりさせてね!」 「そんなガッツかずにゆっくりしなって、ほら」 そう言うと俺は最初にゆっくり魔理沙と遊ばせていたゆっくり霊夢をそっと取り出して机の上に置いた。 「れいむ!れいむ!ハァハァまりさはれいむがいちばんすきだよ! まりさのだいじなはじめてのすっきりはれいむのためにとっておいたよ! だからはやくすっきりさせてね!」 ゆっくり魔理沙は親友のゆっくり霊夢とすっきり出来るとわかり大喜びでゆっくり霊夢に近づいていった。 「ざけんじゃねぇこのうすぎたないしろくろがっ!ゆっくりしねぇ!!」 「ゆげぇ!?」 無防備に近づいていったゆっくり魔理沙にゆっくり霊夢のカウンター体当たりがクリティカルヒットする。 「ゆ゛…な、なんでぇ…なんでなのれ゛い゛む゛ううううううう!!!!」 「まわりをよくみてから言ってね!こんなひどいことするまりさはゆっくりはやくしんでね!」 そういって餡子だらけになった机の上を見渡すと度重なる交尾で疲れきった魔理沙に ゆっくり霊夢が上に乗ってドスンドスンと飛び跳ねるとゆっくり魔理沙からビチッ、ビチャッと餡子が飛び散った。 「ゆげぇっ!ゆびゃあっ!やべっ!やべでれ゛い゛っぶべっ!?」 「れいむはしんじてたのに…ま゛り゛ざのごどじんじでだどに゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 上に乗っかってるゆっくり霊夢も餡涙を流すのであたりは飛び散る餡子ですごいことに、既に餡子まみれなので大差ないが。 「ゆべほっ!ま゛、ま゛り゛ざもずっぎりじだがっだの゛に゛い゛い゛い゛!!!!」 それがゆっくり魔理沙の断末魔となって、彼女は遂に潰れて死んだ。 それを確認して俺は金槌で上に乗っかっていたゆっくり霊夢を壁にたたき飛ばした。 ゆっくり霊夢はべちゃり、と壁際のゆっくり箱に張り付いてそのままずるずる落ちていく。 全てが終わり、俺の心は空虚さに支配された。 俺は昼食代わりにひしゃげて潰れたゆっくり魔理沙を手にとって口に入れた。 ああ、今ならわかる。 俺はゆっくり魔理沙が好きだった。 餡子付けの俺を慰めてくれる唯一の存在である彼女が好きだった。 だから、わかって欲しかった。 この胃のむかつき、もたれを。 だから彼女に同族の餡子を食わせ続けたのだ。 そして気付いて吐き出して欲しかった。 三食餡子尽くしの辛さを、擬似的にでも分かち合いたかった。 「どうして、どうして君はゆっくり餡子を三食ともあんなにおいしそうに食べてしまったんだああああああああああああああああああああ!!!!!!! うわあああああああああ!!!うわあああああああああああああ!!!!」 近所から苦情が来るまで俺の慟哭は続いたのだった。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3106.html
※現代もの ※すごいぬるい 「う〜寒い寒い。」 不本意な残業を片付け、僕が最寄り駅へと帰ってきたのは夜中の10時を回る頃であった。 このまま家路を急いでもいいのだが、なんとなく温かい物が欲しい。 体感では氷点下を下回るであろう身を刺すような寒さに、僕は完全に参っていた。 「何か温かいのが欲しいな・・・缶コーヒーでも買って帰ろう。」 運よく駅から5分ほど歩いた人気の無い街頭の下で、お目当ての自販機を見つけた。 財布から小銭を3枚出し、投入する。 チャリンと小気味の良い音が響いて、購入可能である事を示すランプが点灯した。 「この自販機、半分がつめた〜いだけど、この時期に買う奴とかいるのかな・・・」 そんなどうでもよい事を考えつつ、僕は缶コーヒーのボタンを押した。 普段ならガコンッというこれまた気分の良い音を立てて缶コーヒーが出てくるのであろうが、今回は違った。 ベチッ 「ゆぎゅっ!・・・・っぅぁああ゙あっつゔうぅゔゔうぅぅゔうゔううゔううう!!!!??!」 「うお!?」 流石の僕も驚いた。何が流石なのかは判らないが。 自販機の取出口から変な音がしたと思ったら、すぐさま絶叫に変わり響き渡ったのだ。 一体何なのだろうか、僕はすぐに取り出し口を開けて中を覗き込んだ。 「ゆ゙っ・・・ゆ゙っ・・・」 ゆっくりだ。暗くて良く見えないが、取り出し口の中にグレープフルーツ大のゆっくりれいむらしき物がうずくまっていた。 熱々の缶コーヒーが直撃したのだろう。打撃と熱のコンボを叩き込まれたれいむはかなりのダメージを受けているようだった。 「おーい、大丈夫か?」 とりあえず声をかけてみる。こんな場所に入り込んでいたれいむの自業自得ではあるが、 そのまま死なれても寝覚めの悪い事になりそうだったからだ。 「ゆ゙ぅ・・・な゙に?なんなの?いだいしあづいよ・・・」 なんとも頭の悪い返事が帰ってきた。見た感じは喋れない程の重症ではなさそうだった。 とりあえずこのままでは如何ともし難い。缶コーヒーも取り出せないので、僕はれいむを引きずり出す事にした。 ついでに火傷の治療も兼ねてもう一本オレンジジュースを買うことにした。 今買った缶コーヒーをやっても良かったのだが、なんとなくカフェインが悪影響を及ぼしそうだったので避けておいた。 「ゆぅ・・・つめたくてきもちいいよ・・・」 120円のつぶつぶオレンジジュースをよく振り、れいむに飲ませてやる。 ついでに火傷している場所に少し垂らしてやると、れいむはみるみる回復していった。 5分もするとれいむは完全に回復してしまった。相変わらずの不思議生物っぷりである。 そろそろまともな会話もできるだろうか、僕はれいむに問い正してみることにした。 「なぁれいむ、どうしてあんな所に入ってたんだ?」 「ゆ!おそとはさむかったからあそこでゆっくりしてたよ!!あったかいしすごくゆっくりできたよ!!」 その理由は大体僕の予想してた通りであった。田舎の自販機とかは蜘蛛とかよく入ってるもんなぁ。 と言うかゆっくりできてねえだろ・・・もう忘れたのだろうか、流石餡子脳。 「れいむ、あそこは温かくてゆっくりできてたかもしれないけど、入ってるとゆっくりできなくなるんだよ。」 僕はれいむに言い聞かせてやる事にした。我ながら意味不明な説明だが。 それでもゆっくりの餡子脳には十分な説明だったらしい。れいむはすぐに納得してくれた。 「ゆ!?そうなのおにいさん!あんなにゆっくりできてたのに・・・ ・・・わかったよ!れいむはべつのゆっくりプレイスをさがすよ! おにいさん、ありがとうね!」 「分かってくれて嬉しいよ。それじゃあな、気をつけろよ。」 野生にはゲスが多いという。しかしこのれいむは聞き分けの良い部類らしかった。 靴を餡子で汚す結果にならなかった事を僕は安心した。 缶コーヒーを片手に僕は歩き出す。後ろの方でれいむがピョンピョン飛び跳ね続けていた。 缶コーヒーも飲み終え、幾分温まった僕は家路を急いでいた。 しかし、15分ほど歩いたところで、一つの違和感に、気付いた。 「あいつらって・・・取り出し口の蓋開けられたっけ・・・?」 そう、ジュースの自動販売機の蓋は外開きなのである。 内開きであれば無理矢理入る事もできるが、外開きの場合では手の無いゆっくりには蓋を開けることが出来ない。 実はこの話には真相があったのだ。 〜約1時間前〜 「ゆぅぅぅん・・・さむいよ・・・ゆっくりできないよ・・・」 吹き付ける風に震えている野良ゆっくりは紛れも無い、あのれいむである。 おうちを持たないこのれいむは、日々寒さと闘い、ゆっくりできない日々を送っていた。 そんな繰り返しかのように思えた日々の中で、れいむの前にその男は現れた。 「やぁ!僕は虐待お兄さん!」 後の経過は諸君等が想像する通りであろう。 温かくてゆっくりできる場所があると誘われたれいむは、お兄さんの手によって自販機にぶち込まれてしまった。 中から出てくる事は簡単であるが、こんなゆっくりした環境からわざわざ出てくる事は無いだろうというお兄さんの考えであった。 中でのゆっくりした環境と、缶コーヒーがぶち当たったショックとその後の気持ち良い治療のせいで、れいむの餡子脳からは 「誰かに入れられた」という記憶がすっぽり抜けて落ちてしまっていたのだ。 時期を同じくして、青年の町では怪事件が頻発した。 夜な夜な自販機の取出し口にゆっくりが詰め込まれているというものだった。 比較的体の小さいあのれいむはまだ幸運な方であった。 酷いものになると無理矢理詰め込まれ、自力での脱出はおろか人が引っ張っても脱出が不可能なゆっくりがいた。 一家全員が無理矢理押し込まれて地獄絵図さながらになっていたケースもあったという。 そういったゆっくりは職員に生きたままミンチにされ、引きずり出されていった。 また、別の誰かのイタズラなのか、取り出し口の中で缶に埋もれて死んでいたゆっくりもいたそうだ。 その自販機はあったか〜いの方が全て売り切れになっていたらしい。 1週間後 今日も不本意な残業を片付け、僕は家路を急いでいた。 あのれいむは元気でやっているだろうか、願わくばどこかで無事にゆっくりしていて欲しい。 そう思いつつ僕はポケットに手を突っ込み、歩を進める。 自販機には、立ち寄らなかった。 終 あれ、虐待してねえや